【トレードルール】トレードプランを組み込む例を解説

 

『トレードルール』とは

『トレードルール』とは、FXの取引において、その場、その場で設定するルール等ではなく、取引を行う際に随時履行するルール(規則)の事を言います。

次に『トレードプラン』とは、毎トレード前に設定するルールの事を言い、分かりやすく言うと、何処で『エントリー(入口)』を仕掛け、何処で『イグジッド(出口)』を行うかという、トレードにおける具体的なシナリオ(プラン)の事を言います。

私は現在プロトレーダーとして生計を立てていますが、専業になれたのも『トレードルール』の中に『トレードプラン』をシッカリと組み入れて取引を行ったからだと言っても過言ではありません。

特に初心者等の方にはトレードを行う際、『トレードルール』の中に『トレードプラン』を組み込む事を推奨します。

『トレードルール&プラン』の設定が無い方は、例に挙げて私が実際に使用しているものを掲載しますので是非参考にしてみて下さい。

トレードルール、例
具体的な『トレードルール』とは

プロトレーダーの『トレードルール』

では、例に挙げて私が使う4つ『トレードルール』について解説します。
 

1.『月末月初』や『年末年始』、『欧州欧米地区』での『祝日等』の取引は行わない
2.メインの取引を『ニューヨーク市場』に絞る
3.『規則性』を失った相場は参加しない
4.『指標トレード』は行わない
5.デイトレードオーバーナイトで早朝決済)をメインとし、基本『持ち越し』はしない。

 

1.『月末月初』や『年末年始』、『欧州欧米地区』での『祝日等』の取引は行わない

こういった時期はマーケット自体にボラティリティが無くなり、瞬時にレートが大きく動く可能性があるからです。

取引しても利幅が無く、典型的な『ハイリスク・ローリターン』の取引となるので敢えて参加致しません。

あと週末や週頭も同じ事が言えます。

私の場合、その日のボラティリティを確認して取引を行いますが、ボラティリティが低いと判断すればその日は撤退します。

2.メインの取引を『ニューヨーク市場』に絞る

私は『ドル/円』をメインにトレードを行います。

昨今の『東京市場』におけるボラティリティの異常な低さもあり(値動きの少ないドル/円を敬遠する投機筋も既にいます)、値動きのある『ニューヨーク市場』での取引をメインとします。

『ニューヨーク市場』は相場の方向性も掴みやすく(トレンドを形成し易い)、短時間で決着がつき利幅も取れるからです。

3.『規則性』を失った相場は参加しない

私のように長く相場と向き合っていると、相場の動きの中の『規則性』と言うものに気が付きます。

この『規則性』をトレードにおける重要な根拠づけとして利用しているのですが、相場がこの『規則性』を失ったと認識した時点で私は相場から撤退する事を『トレードルール』として組み込んでいます。

結果として多くの損失を免れているのは言うまでもありません。

※この『規則性』については『FXの極意』で詳しく解説しています。

4.『指標トレード』は行わない

経済指標』等でのトレード(以下指標トレード)には賛否あります。

私も過去にはこういった類のトレードは好んで参加していましたが、大きく勝つ事もあれば大きく負ける時もありました。

その結果、トータルでは大きな損失を出した過去があります。

『指標トレード』を行っていた時期、私は現在使用するロジックもまだ持ち合わせておらず、いわゆる『ギャンブルトレード』を行う典型的なダメトレーダーでもありました。

私の経験上、『指標トレード』はどんな有力情報を以てしても優位性など殆ど無い事をココで断言しておきましょう。

FX界隈では『雇用統計』などを使った手法等で恰も勝てるような情報を発信される方達を多く見掛けます。

初心者等の方はこういった情報を信じないようにして下さい。

プロのエコノミストや、私たちプロトレーダーでも勝つことは困難です。(指標トレードは勝てても只のタラレバです)

『指標トレード』における優位性は無いという事を知っておいて下さい。

またファンダメンタルズ色の強い『経済指標』に関しては、私の場合は公表の30分前に全てのポジションを手仕舞いします。

保有するポジションの損益は関係なく手仕舞いします。

5.デイトレード(オーバーナイトで早朝決済)をメインとし、基本『持ち越し』はしない

私はデイトレードをメインに取引を行います。(※デイトレード以外は参考にしないで下さい)

デイトレードと言っても、厳密には『ニューヨーク市場』でのオーバーナイト取引です。

余程の事が無い限り日本時間の早朝には手仕舞いをかけます。

その理由は日本時間の朝に『投機筋』を含めた大口投資家たちが仕掛けて来る可能性があるからです。

日本時間の早朝は、皆さんがよく目にする『ギャップ(窓空け)』も出現します。

こういったリスクを抑える為に、日本時間の早朝(NY市場クローズ前)にはポジション整理を行うといったルールを設定しています。

 


『トレードルール』のマトメ

以上4点が私の設定する『トレードルール』です。

細かいルール等はこの他にもあるのですが、独自のロジックに関する『ルール』なのでココでは割愛させて頂きます。

解説した4点は、どの項目も大切な内容ばかりです。

初心者等問わず、ここに書いた『トレードルール』は最低限設定する事を推奨します。

トレードルール、例
初心者も『トレードルール』を設けよう

初心者に推奨する『トレードルール』とは

私が初心者に推奨する『トレードルール』ですが、前述した通り基本は私が挙げたルールと同じ内容で構わないと思います。

では一つ一つ深堀していきましょう。

1.『月末月初』や『年末年始』、『欧州欧米地区』での『祝日等』の取引は行わない

特にこの項目はルールへ取り入れる事を強く推奨します。

兼業トレーダーなら、こういった時期(本業が休み)がトレードに集中できる貴重な時間だと思うのですが私は推奨しません。

こういった時期はボラティリティも無く利幅も微々たるものです。

またこういった流動性の無い相場に『ヘッジファンド』等が参入すれば瞬時にレートが飛ぶというリスクもあります。

まさに『ハイリスク・ローリターン』の典型的な相場環境と言えるでしょう。

余剰資金等で『ギャンブルトレード』を承知で行う方なら別ですが、無理して取引を行わないのが賢明だと思います。

2.メインの取引を『ニューヨーク市場』に絞る

私は一昔前まで初心者等に『東京市場』での取引を推奨していましたが、今は『ニューヨーク市場』での取引を勧めています。

『東京市場』を勧めない一番の理由は『勝つのが難しい』からです。

前述した通り、昨今の『東京市場』のボラティリティの低さには目を見張るものがあります。

余りの無さに一部の『機関投資家』達は既に撤退を始めています。

こういったボラティリティにの無い相場は『レンジ相場』を組みやすく、方向性の掴めない環境となるので初心者等がトレードするには不向きです。

『東京市場』のクローズまで、1日の出来高がたったの数pipsという日も稀にあります。

利幅も無く、方向性の掴めない難しい『東京市場』で、わざわざリスクを負って取引する事は無いでしょう。

こういった背景もあり、初心者等の方にも個人的には『ニューヨーク市場』での取引を推奨します。

トレードルール、例
ニューヨーク市場が狙い目

取引するマーケットを一つに絞る理由

気を付けて頂きたいのですが、各マーケットには各々個性があります。

『ニューヨーク市場』も他ではありません。

『東京市場』とは全く個性が異なります。

私はFXで勝てない時期、朝は『オセアニア市場』で取引し、東京、欧州、『ニューヨーク市場』と全て取引を行ってきましたが、どれも良い結果には結びつきませんでした。

個々のマーケットの特性を知るということは、トレードに必要な『相場観』を直接養う事に繋がります。

しかしこういった『相場観』は一朝一夕で習得できるものではありません。

一つのマーケットのクセを掴むまで数年は掛かると思って下さい。

こういった理由もあり、初心者はマーケットを一つに絞るべきだと個人的には思っています。(※短期間で成功するコツです。)

『相場観』はマーケットや扱う通貨ペアと長く向き合う事で培えます。

『相場観』は『継続して勝てる手法』同様に、『継続して勝ち続けるトレーダー』には必須となる事を覚えておいて下さい。

3.『規則性』を失った相場は参加しない

簡単に言うと相場の動きが読めないなら参加は見送るべきだという事です。

『これだけ上がったんだから、もうそろそろ落ちるでしょ・・』や、『下降トレンドっぽいから入ってみるか!』みたいな『値ごろ感』でのトレードは行なわないのが賢明です。

こういった取引はもはや正常な取引とは言えません。

大切な資金を溶かしたくないのであれば潔く撤退すべきです。

4.『指標トレード』は行わない

前述した通り私の経験上、『指標トレード』での優位性などありません。(指標トレードに関する詳しい記事はココ

初心者等は関係なく『指標トレード』は個人的に推奨しません。

大切な資金を守るのであれば、『トレードルール』の項目へ取り入れるべきだと私は思います。

5.デイトレード(オーバーナイトで早朝決済)をメインとし、基本『持ち越し』はしない。

FXでは、トレードスタイルに依ってルールは異なってきます。

FXは大きく分けてスキャルピング、デイトレード、スイングトレードポジショントレードの4つから成りますが、全て内容の異なるとトレードだと思って下さい。

どれも一朝一夕で成し得るものではありません。慣れるまでにも相応の時間と学習が必要です。

スキャルピングのトレードなら1トレードにつき40分以内するとか(理由は人の集中力は長く持って40分が限界と言われています。)、スイングトレードならナンピンは絶対に行わないとか、個々のトレードスタイルによってルールを策定しましょう。

トレードルール、例
『トレードプラン』の重要性

『トレードプラン』とは

次は『トレードプラン』について解説します。

『トレードプラン』とは、取引を行う際に随時履行する『トレードルール』とは違い、トレード毎に設定するルールの事を言います。

『トレードプラン』とは、あなたの持つ『テクニカル手法』や『ファンダメンタルズ』を用いて相場分析を行い、その『相場状況』に合わせたトレード前の『プラン(シナリオ)』を立てる事を言います。

具体的に何処でエントリーし、何処で利食いをするかを決め、また思惑と違う方向にマーケットが傾いたなら何処で損切りするのかも決めていきます。

『トレードプラン』は、こういった全てのポイントを数値化する作業になります。

私はFXで勝てない時期、当時の『手法』と『相場観』を使い曲りなりにも『トレードプラン』を策定していました。

しかしいざ相場へ入ってみるとアタマの中が真っ白になり、目先の情報に振り回され、折角の『トレードプラン』があるにも関わらず結局は『プラン(シナリオ)』通りに取引が行えなかったという辛い経験があります。

こういった取引を長く、幾度も繰り返す事で分かった事が一つあります。

それは最初に決めた『トレードプラン』が結局は正しかったというパターンが殆どだという事です。

これは相場を『客観視』する事で、当時に持ち合わせた手法と相場観が最大限発揮されたという証になります。

トレードルール、例
『トレードプラン』はトレード前に立てる

『トレードプラン』はトレード前に立てる

『トレードプラン』はトレード前に立てる事が重要です。

相場へ参加する前は、相場を『客観的』に見る事ができます。

チャートの流れもロジカルに大きい視野で見る事ができ、冷静且つ慎重に『トレードプラン』を練ることが出来ます。

しかし相場に一旦入るとどうでしょう。

今まで『客観視』できた第3者的な立場から『リスク』を負った『当事者』へと立場が変わります。

これによってトレーダーの心理に大きな変化がでてきます。

自分の持っているポジションにバイアスをかけ(根拠も無く自分に有利な方向性で何事も捉え始めるという事)、目先の動きに合わせた主観的な対応に変わってくるのです。

利益がのれば、『まだ儲かる、取り敢えずもう少し長く持っていよう・・』とか、損失が出れば『損切りポイントをあと少しズラして待とう・・』みたいな考え方です。

こういった考えは、もともと『トレードプラン』には含まれない要素を次々と造りだしていきます。

その結果、必然的に根拠無きトレード(ギャンブルトレード)へと変わっていくのです。

もちろん言うまでも無く、こういったトレード結果は散々たるものになるでしょう。

 


トレードルール、例
基本『トレードプラン』は変更しない

 

『トレードプラン』は変更しない

『ファンダメンタルズ』等の要因で、急に相場が動く時は別として、一旦相場に入ったなら最初に立てた『トレードプラン』を最優先する事が重要です。

勝ちトレードに必須な『トレードルール』の徹底も必要ですが、この『トレードプラン』も他ではありません。

トレード前に策定した『トレードプラン』は、沈着冷静な状態で相場を分析した、今のあなたの中では唯一根拠のあるプランのハズだからです。

 


マトメ

初心者等の方で、今回書き留めた『トレードプラン』が立てられない相場なら潔く諦める事が大切です。

そういった状態で相場へ参入しても勝てる事はまず無いでしょう。

『トレードプラン』を立てず相場へ参入するという事は、『値ごろ感』で取引する『ギャンブルトレード』を行うという事です。

仮に勝ったとしても只のマグレで身に付くものは何もありません。

使う資金が『余剰資金』で、ギャンブル感覚で取引するなら別ですが・・

あなたが相場と真摯に向き合ってしているのであれば(相応の努力をしているという意味)、レベルに応じた『トレードプラン』を組めるチャンスは必ず廻ってきます。

それまで待つこと』がFXでは重要です。

 

トレードルール、例

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