pips(ピップス)とは
『pips』とは、為替レートが幾ら動いたかを知る時に使用する、FX独自の値幅の『単位』です。
相場の動きを計るには、この『pips』を用いると、とても便利で重宝します。
クロス円(円絡み通貨)の通貨ペアの場合、『1pips=0.01円=1銭』となり、ドルストレート(円以外の米ドルと他通貨の組み合わせ)絡みの通貨ペアの場合は、『1pips=0.0001ドル=0.01セント」』となることを先ずは覚えておきましょう。
※pips自動計算アプリは最下段に掲載していますのでクリックして下さい。
皆さんもFX界隈で『今日は〇〇pips抜けた!』とか『今日は〇〇pipsやられた~!』とか聞くと思います。
例えば『ドル円』でトレードを行っている方達の多くが、なぜ『円』や『銭』を使わず『pips』で表現するのでしょうか。
これはFXというと特殊な投機に関係があります。
FXは異なる国どうしの通貨を交換し、差益で稼ぐといった取引です。
pipsの計算式
『ドル/円』で例を挙げます。
例えばAさんが400万円の証拠金を元にトレードを行い1万円の利益が出たとします。
続いてBさんは40万円の証拠金を元にトレードを行い、Aさんと同じく1万円の利益が出たとします。
では、この利回りを計算してみましょう。
Aさんは:0.25%(=1万円÷400万円×100)
Bさんは:2.5%(=1万円÷40万円×100)
BさんはAさんより少ない証拠金で効率良く利益をあげたことになります。
これを、『ドル/円』の証拠金が1万通貨=40,000円と仮定して『pips』で表します。
Aさん:100万通貨を使って1pipsの値幅
Bさん:10万通貨を使って10pipsの値幅
と言う計算式が成り立ちます。
『pips』換算だと分かり易いと思いませんか?
因みに『ドル/円』の場合は、『1pips=0.01円=1銭』です。
このように『pips』は、他のトレード結果と比較する『統一単位』として使うのにとても便利で有効だということが分かります。
まとめ
『pips』はFX独自の単位です。
『クロス円』と『ドルストレート』共に、『1pips』が取引画面上で何処を指すのかぐらい理解できれば良いでしょう。(※今は一部業者を除きカーソルを当てるだけで『pips』が分かるようになっています。)
また、昨今のFX取引業者が扱う注文画面には、リアルタイムで損益額を円表示する業者が殆どです。
なので円換算を軸とし、『pips』を理解する事なく取引を行うトレーダー達が昨今では多いと聞きます。
しかしトレーダーとして、取引で今どのくらいの『pips』が取れているか(※損失も同じ)計算ができた方が私は理想だと思います。
何故なら、『pips』の多さはトレードに必要な根拠の厚みでもあるからです。
これを知る事で根拠が上積みされ、逆に獲得pipsが少なければ謙虚に相場と向き合う事もできるでしょう。