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FXにおけるボラティリティとは
英語表記:volatility
言葉の意味:落ち着きがない、うわついた性質、移り気
FXにおける『ボラティリティ』とは、リアルタイムでの各通貨ペアにおける値幅の大きさだと認識して下さい。また『ボラティリティ』を略して『ボラ』とも言います。
『ボラティリティ』の使い方
値幅が大きい事 ➡ 『ボラティリティが高い(上昇)』と言う
値幅が小さい ➡ 『ボラティリティが低い(低下)』と言う
『ボラティリティ』が高いと
『ボラティリティ』が高ければ、トレードで稼ぎやすいというメリットがありますが、思惑通りのトレードが出来なければ『ボラティリティ』相応の損失を抱える事になります。
『ボラティリティ』が低いと
『ボラティリティ』が低ければ、トレードでは稼ぎにくいというデメリットが生じます。またこういった相場環境でのトレードでは方向性が失われやすく、初心者等を含むトレーダーには不向きだいう事も理解しておきましょう。
『ボラティリティ』の高い世界三大為替市場
世界三大為替市場を『ボラティリティ』の高い順から並べると。
ニューヨーク市場の『ボラティリティ』
『ボラティリティ』の高さでは世界弟1位の為替市場です。世界中の金融関係者が最も注目するマーケットになり、流動性も非常に高く投機筋を含めた大口投資家たちが挙って売買を行います。
ロンドン市場の『ボラティリティ』
世界第2位でもあるロンドン市場の『ボラティリティ』は、ニューヨーク市場と並び高い流動性を誇ります。世界の金融市場では、ニューヨーク市場の次に注目される為替相場となる為、ファンダメンタルズの要因等に依り、時にはニューヨーク市場を大きく上回る『ボラティリティ』の高さを持ち合わせる市場でもあります。
ロンドン市場を大きく動かす要因として『ロンドンフィックス』があります。FXトレーダーなら知っておく必要性があるでしょう。
チャートで見る世界三大為替市場の値動き

上のチャート図で世界三大為替市場における値動きの推移を確認してみます。チャート下に時間軸が載っているのでチャートをクリックすると拡大します。
黒枠で囲んだ箇所がロンドン市場の動きです。オープン前の東京市場の動きも少し確認出来ますがレンジに入っているのが伺えます。
ロンドン市場が活況へと入って行く中、ニューヨーク市場がオープンし、更にマーケットは勢いをつけていくのが分かります。
やがて『ボラティリティ』の高い時間帯でもあるニューヨーク市場がクローズし、新しい朝を迎え東京市場へとバトンタッチするのですが、相変わらず『ボラティリティ』の無さはご覧の通りです(赤枠内のレンジ帯)。
東京市場の『ボラティリティ』
東京市場の『ボラティリティ』は、上のチャート図を見ても分かるのですが非常に低いのが特徴です。また昨今の投機筋や大口投資家たちによる東京市場からの撤退等がさらに『ボラティリティ』を低める要因となっております。
『ボラティリティ』のマトメ
これを読むアナタがFXトレーダーなら、『ボラティリティ』の高い相場で取引する事が最も効率の良いFXでの稼ぎ方です。また、『ボラティリティ』の高い相場はトレンド相場になりやすく、方向性もシッカリと示す事が多くなります。
但しこういった『ボラティリティ』の高い相場でトレードを行う時は、レバレッジを低く設定する事を推奨します。これはファンダメンタルズを含む、何かの要因で不意に相場が思惑とは逆に動く時があるからです。
これとは逆に『ボラティリティ』の低い相場では、ある程度レバレッジを高く設定するのが普通です。これは値動きの少ないトレードとなるので、如何に短時間で利益を上げるという事に繋がります。
現在『ボラティリティ』を平均化した数値で計算した、様々なインジケーターも出回っており、昨今では各通貨の『ボラティリティ』を確認出来るたいへん便利なツールもあります。興味ある方はココをクリックして一度閲覧してみて下さい。
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