2022-2023/気を付けたい年末年始のFXトレードについて

FX、年末年始、2022
今年もお世話になりました。

年末年始のFXトレードの流れ/2022-2023年

 

早いもので、今年もあと僅かです。

 

今回は年末年始の『トレード事情』について書き留めていきます。

 

では早速ですが、単純に為替を動かす市場は世界3大市場と言われるマーケットです。

 

ニューヨーク市場ロンドン市場、そして東京市場

 

年末年始における為替相場の動きも、他ならぬこのマーケットの動きでほぼ左右されます。

 

年末、皆さんは取引をいつまでされる予定ですか?

 

また年始はいつから取引を開始されますか?

 

私は12月に入ると早々にポジション整理に入ります。

 

理由は至ってシンプルで、欧米のクリスマス休暇に合わせるといった感じです。

 

 

 


2022年の『世界三大為替市場』のクリスマス休暇

 

例年の欧米市場はクリスマス休暇を12月24日〜25日迄としますが、今年は翌26日も休場となり、主な市場のクリスマス休暇はココを含め3連休になります。

 

主要マーケット/2022年クリスマス休暇の詳細

  • 12/24〜26日:米・英・独・加・スイス・豪・NZ・香港・南ア・シンガポール休場(※23日/米債券市場は今のところ時短営業予定)
  • 12/27日:英・加・豪・NZ・香港休場

 

では実際に為替を動かす大口投資家達の休暇はどうなるのでしょう?

 

2022年、彼らの殆どは12月14日(FOMC&FRB)と12月15日(ECB政策金利)の取引を最後に手仕舞いし長期休暇に突入します。

 

ざっくりと12月16日〜年明け1月2日迄です。

 

また、この期間で通常業務している業界関係者も交代で休みをとり始めます。

 

彼らは年内で使用できる有休を、この期間で消化する事も付け加えておきます。

 

 

 

FX、年末年始、2022
ターキーデイとは

 

では年末の為替事情についてココでもう少し話を掘り下げましょう。

 

ここでは大口投資家達について考察します。

 

みなさん『感謝祭』はご存じでしょうか。

 

別名『ターキーデイ(七面鳥の名前由来)』とも言われます。

 

今年(2022年)の『ターキーデイ』は11月24日(木曜)でアメリカは祝日となり、彼らには特別な日となります。

 

『ターキーデイ』とは、イギリスからアメリカ(現マサチューセッツ州)に渡った移民たちが台地を開拓し、穀物を初めて収穫し、この日を祝った日が起源とされています 。(諸説あり)

 

この特別な『感謝祭』は、全米で年一回の大きなお祭り騒ぎになります。

 

NYで為替ディーラーをしている私の知人も、例年この時期から年明けまでクリスマス休暇を取得し音信不通ですw

 

この日は全米各地で交通渋滞(広大なアメリカで!)が起き、『ターキーデイ』に因んだ記念行事も全米各地で催されます。

 

今年はコロナでも経済を重視した政策に変わっているので、例年以上に人の動きがあるかも知れません。

 

アメリカでは、この感謝祭前後からクリスマス休暇を意識し、アタマの中は既にお休みモードに突入する訳です。

 

年内を勝ちで収めた大口投資家達の大半は、今年は12月15日までにポジション整理を行うと思われます。

 

その後、16日以降にマーケットへ参入するのは負け越し組の 一部と、あとは個人投資家です。

 

長年トレードされている方なら分かると思うのですが、この時期の流動性は殆どありません。

 

しかしココで気を付けて欲しいのが、流動性が無いから相場は動かないということではありません。

 

流動性が無いからこそ、少ない資金流入で相場を動かす事もできるという訳です。

 

こういった年末年始の時期を狙って来るのが、ヘッジファンドを含めた投機筋と言われる人達です。

 

12月16日以降は、こういったヘッジファンドが莫大な資金を使って仕掛けて来る可能性もあるので注意が必要です。

 

マーケットの大きな流れ

  • 11/24日:感謝祭(ターキーデイ)
  • 12/16日前後:欧米で早い人はクリスマス休暇突入
  • 12/23日:クリスマスイブ前日の為、米債券市場は時短営業予定
  • 12/24〜12/26日:米・英・独・加・スイス・豪・NZ・香港・南ア・シンガポールがクリスマス休暇
  • 12/28日:欧州市場(英・加・豪・NZ・香港)を中心にボクシングデイのため祝日
  • 年明け(2023年)1/2日:休暇が終了
  • 新年1/3日:為替相場が本格始動(当日は米/ISM有り)

 

 

 

 

FX、年末年始、2022
為替の年始動向

年明け(2023年)のマーケット

 

2023年、東京証券取引所の初商は1/4日(水曜)です。

 

では『世界3大市場』の年初稼働を確認しましょう。

 

年明けの『世界3大市場』は1月3日より本格始動し、当日は米ISM製造業景況指数を控え、また翌日の4日には米FOMCも控えています。

 

為替自体の動き出しは今のところ3日で、ロンドン&ニューヨーク時間に動きを示す可能性が濃厚でしょう。

 

2023年/年明けマーケットの動き

  • 1/4日:東京証券取引所初商
  • 1/3日:3大市場年始稼働日(※NZは休場)
  • 1/3日:米ISM製造業景況指数
  • 1/4日:米FOMC議事録

 

 


年始は値幅が拡大する傾向あり

 

では2023年、新年の為替の動向をもう少し書き留めておきます。

 

ドル/円の動きですが、過去7年間の年始における週足値幅を見て頂くと分かるのですが、値幅が全て2円以上動いています。

 

来年も今年同様に過去の推移が当てはまるかどうかは分かりませんが、逆に大きく動く可能性もあるので注視した方が良いでしょう。

 

因みに過去における2円幅は、全て1月の第2週目までに動いています。

 

 

 


年末・年始における取引リスクについて

 

前述したように、私は例年12月に入るとポジション整理に入ります。

 

12月に入ればトレードを行っても極端に発注枚数を抑え、クリスマスイブ前日の23日には手仕舞いするのが通例です。

 

これもトレードにおけるリスクヘッジです。

 

今年は欧米のクリスマス休暇(12/16〜1/2)に合わせ、各マーケットは極端に流動性が乏しくなります。

 

出来高の少ない薄商いとなるのが通例です。(※突発的なファンダメンタルズが入れば別)

 

また年末年始にかけては各取引業者のスプレットも広くなります。

 

これに合わせ、レートの急変動等があれば約定拒否スリッページも起こり易くなるのがこの時期の特徴です。

 

また、流動性がないマーケットなのでヘッジファンドを含めた投機筋が短期で仕掛ける絶好のチャンスにもなります。

 

彼らは容赦なく私たち個人投資家の資金を狙って来るでしょう。

 

年末年始は、こういったリスクを伴う時期でもあるという事をシッカリとアタマに入れておいて下さい。

 

あと年明けは、ほぼ間違いなくギャップ(窓開け)がでます。

 

年末年始の為替相場が休みの期間、大きなファンダメンタルズ的要因が入れば非常に大きなギャップがでる可能性もあります。

 

年末年始、ポジションを持ち越される方は、こういった相応のリスクを保有する事に繋がりますので、くれぐれも注意が必要です。

 

特に初心者の皆さんは年末年始のトレードには注意して下さい。

※本記事に書き留めた日程はあくまで予定です。コロナ禍やウクライナ情勢の影響によっては各国の祝祭日及び休暇日程に変更が生じる可能性もあるので他の最新情報と併せてご覧ください。

 

 

 

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