FXは頭と尻尾はくれてやれ
英語表記:Give Head and Tail
数ある『相場格言』の中で『頭と尻尾はくれてやれ』という言葉を皆さんはご存知でしょうか。
この『格言』は特に為替初心者に向けた言葉でもあります。

『頭と尻尾はくれてやれ』の意味
『頭と尻尾はくれてやれ』とは、最初は無理をせず(深追いせず)無難なところで利確(利益を確定)しましょうという意味合いです。
先人達が為替初心者に向け、残してくれたありがたい言葉でもあります。
でもちょっと待って下さい。
この格言は本当に正しい事を言ってるのでしょうか!?
今回はこの『頭と尻尾はくれてやれ』について、私なりの考えを書き留めていきます。
良かったら最後までお付き合いください。
私はFXを始めた当初、この言葉を肝に銘じトレードを行っていました。
その結果トレンドが発生し、せっかく利益を伸ばせるチャンスでもチキン利食いばかりします。
いわゆる『損小利小(損も少ないが利益も少ない)』で、大きな勝ちが望めない状態です。
このトレード内容で半年前後は取引を行っていたと記憶しています。

『損小利大』を目の当たりにする
私はこの時期、ご縁合って今の師匠と出会い、FXを教授して頂く事になります。
そして先ず私のリアルトレードを見て頂きました。
師匠:石橋を叩くようなトレードで、これは投機じゃないよね。
本当にFXで成功したいのならもっとリスクをとりに行って下さい。
早く『頭と尻尾はくれてやれ』は忘れて下さい。
今でも心に刻まれた師匠からの叱咤激励です。
当時の私のトレードは、ソコソコ根拠づけのできるトレード内容だったと師匠から後で聞きます。
その手法を持ちながら、利益を伸ばせる大事な局面では利確ばかりを行い、本来の稼ぎ方ではないと否定されたのです。
私の師匠のトレードは、一度狙ったターゲットはギリギリまで追いつめるという手法を軸にしています。
もちろん強い根拠を持ち合わせる本物の凄腕トレーダーです。
ある一定ラインまでは通常ロットで攻め、勝てると判断したポイントでは『買い乗せ&売り下がり』を躊躇なく打ち込みます。
最悪レートが逆行しても建値で切るといったやり方です。
当時FXで真面に勝てなかった私は、この光景(師匠のリアルトレード)を目のあたりし、感動でカラダが震えだした事を今でも覚えています。
『師匠』の行うトレードは正に『損小利大』そのものでした。
狙ったターゲットは最後の最後まで追い込む、利益を最大限に伸ばすやり方です。
私のリアルトレードをご覧になられた方はコレを見て納得するでしょう。
今の私は『師匠』が使う『手法』は違っても、最後までターゲットを追い詰めるやり方は同じです。
大きく勝てない一般トレーダーとプロトレーダーの違いはココにあると言っても過言ではないと思っています。
マトメ
私の経験から、ある程度自分の手法に自信(強い根拠)がある方なら、『頭と尻尾はくれてやれ』の考え方は捨てた方が良いでしょう。
FXで大きく稼ぐなら、最後まで相場を追い詰める事も重要です。
FXは獲れる場所で利益を最大限に引き出す事ができる『投機術』でもあります。
但しコレはあくまで取引に自信(強い根拠)のあるトレーダーに限ったお話です。
初心者等の皆さんは間違っても真似されないようにして下さい。
『頭と尻尾はくれてやれ』と言う相場格言は、『難しい局面や分からない相場は撤退しろ!』と言う意味合いで捉えるのが良いでしょうね。