【FXでの全モとは】絵でわかりやすく解説

FXでの『全モ』とは

英語表記:zenmo

『全モ』とは、FXで使われる用語でスラング言葉となります。

『全モ』とは『全戻し』の意味で、相場が一旦上昇(下降)したのにも関わらず、その上昇(下降)を始めたポイント(起点)まで値段(レート)を全て戻す事象の事を言います。

また値段(レート)を半分戻す事を『半値戻し』と言います。

全モとは、FX
『全モ』はネガティブ!?

『全モ』とは、正式には『全て戻す』の言葉が簡略化されて『全モ』。

『全モ』を引用した文章
  • ポジション』も持ったポイント(建値)まで戻すこと➡➡『全モ』した。
  • 『ポジション』を持った近くまで戻すこと➡➡『全モ』近くまで戻した。
  • 『ポジション』を持ったポイントを超えていく➡➡『全モ超え』した。

為替業界では『全モ』の言葉をネガティブなイメージで捉える傾向があります。

『全モ』の起源

元々『全モ』とは、『為替用語』等の専門用語ではなく、SNS等で情報発信者が使い始めたのが起源とされ、今では多くのトレーダー達が日常で使用するトレード用語となっています。

 


『絵』で見るFXの『全モ』

全モとは、FX
『全モ』の参照図

上の参照図は上昇トレンドでの『全モ』を例で挙げています。Aラインでポジションを持ち、その後に上昇トレンドにのりますが途中で下降へと転じ、最終的にAラインまで値段を戻す典型的な『全モ』のパターンです。(下降トレンドは逆のパターン)

 


『全モ』が起こる2つの理由

  • 流動性に欠ける相場調整

『全モ』が起こる理由は大きく2つあります。1つが流動性に欠ける相場の調整です。

為替チャートをご覧になると分かるのですが、相場は必ずしも一方向へとは動きません。上昇中なら途中で下降を交えながら相場はジグザグと動きます。(※下降中は逆)

これは『ダウ理論』における『トレンドフォロー』としての規則性を証明するもので、上昇中なら直近の高値安値を『切り上げ更新』し、また『下降中』なら『切り下げ更新』を行いながら相場は動いていきます。

この時、マーケットのボラティリティが無く、流動性を著しく欠いた相場(レンジ相場でも多く見掛けます)では調整の幅が大きく(広く)なり、こういった『全モ』が多く見受けられるのが特徴的です。

  • 投機筋の仕掛けた罠

もう1つ、『全モ』が起こる理由として挙げられるが『投機筋』たちが仕掛ける罠です。

これは主に『ヘッジファンド』が得意とする手法(ブレイクアウト手法)で、前述した相場環境と同じで流動性に欠けた相場が多くターゲットとされています。

これは流動性に欠けた(ボラティリティが無い)相場では、『ヘッジファンド』が運用する資金レベルで動かせるのが理由です。

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『ブレイク手法』参照図

『ブレイクアウト手法』による『全モ』

上記参照図をご覧ください。『上昇トレンド』をイメージしたチャート図です。

青線で描くレートは上昇波により直近の『高・安値』を更新していますが、2回目の『安値』更新時に『ヘッジファンド』が『売り』を仕掛けたモノです。

レートは安値の『切り上げ』を行うことなく『全モ』まで戻され、更に『ヘッジファンド』が『売り増し』を重ねる事で『全モ超え』を行う典型的な『ヘッジファンド』の『ブレイクアウト手法』となります。

この場合、通常位置(安値付近)、もしくは更に深い『ストップロス』を設定したトレーダーでさえもストップに掛かる事になります。

その後『ヘッジファンド』は『買戻し』ポイントで『売り』をさばいて利益を確定し、並行して『買い上げ』を行う事でレートは大きく巻き上げられ、ダウンブレイクに乗じたショーター達(新規でショートポジションを保有したトレーダー)も上方向で狩られる事になります。

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『ヘッジファンド』はしたたか

『ヘッジファンド』が仕掛けると『全モ』は当たり前

前述したように『ヘッジファンド』は流動性の無いマーケットへ資金を投入し、トレンド相場レンジ相場も関係なく一旦ブレイクしたとマーケットへ見せかけます。

当然『全モ』や『全モ超え』を仕掛けて来るので、この付近に『ストップロス』を設定するトレーダーは焼かれる事になります。

マーケットへ参加する多くの人たちは『順張り』手法と言われる方達なので、『トレンドフォロー』を基本にした、いわゆる直近の高・安値付近へストップ(損切り)を置くのが普通です。

このポイントこそがまさに『全モ』や『全モ超え』の場所となり、この場所を狙って『ヘッジファンド』は仕掛けて来るのです。

 


『ヘッジファンド』が仕掛けた『全モ』

全モとは、FX
ヘッジファンドは数多くの『全モ』を仕掛ける

上の参照チャート図は『ドル/円』のチャートです。

相場の環境認識として画面中央付近にに引いたラインA(レジスタンスライン)とB(サポートライン)の間でレンジ帯に入ったのが伺えます。

赤矢印(左側から)1つ目(騙しブレイク1)は、一旦下方向へブレイクしますが上昇に転じます。

チャート図をクリック(拡大)して頂くと分かるのですが、直近安値を一旦はブレイクしていますが、長いヒゲを付け終値では安値を割らずに『切り上げ』を行い上昇しています。

後に続く『騙しブレイク2〜4』も全て『ヘッジファンド』が得意とする典型的な手法です。

ブレイクした方向にマーケット参加者を誘い出し、逆方法に転じて参加者のストップを狩るといった手法です。

最後はレンジ帯下限(A/サポートライン)を本ブレイク(騙しではないブレイク)し、一気に下降トレンドを形成しています。

※『ヘッジファンド』の仕掛ける『全モ』のその殆んどが、『全モ超え』を行ってきます。

 

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