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『順張り』とは
読み方:じゅんばり
英語表記:Market follower
FXでの『順張り』とは、大きな相場の流れ(トレンド相場)に沿って売買を行う事を言います。
『順張り』とは『トレンドフォロー』の同意語でもあり、チャールズダウが提唱した『ダウ理論』でも無くてはならない手法の一つです。
『順張り』とは、『上昇トレンド(アップトレンド)』なら『買いポジション』を持つ事を指し、『下降トレンド(ダウントレンド)』なら『売りポジション』を持つという事を指します。

『上昇トレンド』における『順張り』

上の参照図は『上昇トレンド』を絵にしたものです。相場は一方的に上がり続ける事はなく、絵に示すよう必ず調整(大きな流れとは逆方向)が入ります。
下から上がってきたレートは『高値』を迎え、逆方向に位置する『安値』に向かいます。
『上昇トレンド』における『順張り』とは、『安値』を付けた以降、次の『高値』までの間に『買いポジション』を持つ事を言います。
これとは逆に『高値』を付けた以降、次の『安値』までの間に『売りポジション』を持つ事を『上昇トレンド』での『逆張り』と言います。

『下降トレンド』における『順張り』

上の参照図は『下降トレンド』を絵にしたものです。相場は一方的に下がり続ける事はなく、絵に示すよう必ず調整(大きな流れとは逆方向)が入ります。
上から下がってきたレートは『安値』を迎え、逆方向に位置する『高値』に向かいます。
『下降トレンド』における『順張り』とは、『高値』を付けた以降、次の『安値』までの間に『売りポジション』を持つ事を言います。
これとは逆に『安値』を付けた以降、次の『高値』までの間に『買いポジション』を持つ事を『下降トレンド』での『逆張り』と言います。

FXでは『順張り』が王道
よく初心者の方でテクニカル手法等を用いて、『逆張り』でトレードを行う方を見かけますが私は推奨しません。
私は『順張り』も『逆張り』も行うトレーダーですが、『逆張り』は『順張り』に比べリスクが大きく、このリスクに伴うトレードでの根拠が必ず必要となります。
『そろそろ天井付近かな』、『そろそろ底でしょ』みたいな、いわゆる『値ごろ感』で取引を行っているなら『ギャンブルトレード』だと認識された方が賢明です。

『順張り』の優位性
上の参照図は『上昇トレンド』における『順張り』の有効性を示すものです。
仮に『a』のレ点で『買いポジション』を保有したとします。しかし買った直後から思惑とは逆方向へ向かいます。
『b』で下げ止まった後に反転し、『c』のポイントで利益を確定というパターンです。
このトレードの場合、左下から右上に向かう、『上昇トレンド』という大きな流れがあり、一旦は『e』に示す含み損を保有しますが、『上昇トレンド』における『順張り』なのでレートは次第に回復し、更には含み益を持てる『ポジション』となる訳です。
極論から言うと、こういった『上昇トレンド』の最中であれば、どこで『買いポジション』を持っても含み益がとれるというのが『順張り』手法が王道と言われる理由でもあります。

リスキーな『逆張り』
では次に、上の参照図を使い『上昇トレンド』における弱い根拠を使った手法の『逆張り』をイメージしましょう。
仮に『a』のレ点で『売りポジション』を保有したとします。ポジションを持った直後から思惑通り下降を始めます。
しかし『b』で下げ止まった後も利益欲しさに利確を行わず更に保有します。
レートは反転し、『c』で『高値』更新を行い、再度下降へ転じるのですが、この時トレーダーの多くが損失を少しでも抑えたい欲望にかられ、『建値』付近までレートが下がって来るのを待ちます。
しかしこのトレードは、『上昇トレンド』という大きな流れが既にできており、下がってくるハズもないレートを待ち受けている以上、含み損が膨らんでいくという最悪なパターンに陥ります。
これは『値ごろ感』を含め、弱い根拠で『逆張り』を行った典型的なパターンと言えるでしょう。
『逆張り』トレードは強い根拠が必要

例えば絵に示す『a』から『b』ポイントまで『新規売り』ポジションを保有するなら下がるという強い根拠(理由)が『逆張り』には必要です。
未だ強い根拠が持てない初心者等の方は、こういった局面での『逆張り』トレードは出来るだけ避けて下さい。
リスクが大きく伴う事を知っておきましょう。
『マトメ』
あなたがもしチャートの方向性を見定める手法を未だお持ちでなければ『順張り』メインで取引をしましょう。
『トレンド』がでればその方向性について行くというスタイルが一番安全で利益も追求できます。
相場の方向性が確認できないレベルの『逆張り』は、まさに『ギャンブルトレード』になると認識して下さい。
『逆張り』は初心者や一般トレーダーには難しい相場です。
敢えてトレードを行わなくても良い局面だということを知っておいて下さい。