『量的緩和策とは』分かりやすく解説
英語表記:Quantitative Easing(※海外では略してQEと呼ばれています。)
『量的緩和策』とは、その国の中央銀行が経済(景気&物価)の安定化を図る為、金融市場へ大量に資金を供給する金融政策の事を言います。
『量的緩和策』は金利を引き下げる代わりに市場の資金量を大幅に増やし、景気浮揚を促すといった金融政策の手法の一つに挙げられます。
具体的に言うと、その国の中央銀行が金融機関の保有する国債等を買い取り、金融市場へ資金を大量に供給する行為を言います。
『量的緩和策』を行うと
『量的緩和策』を行うと、公開市場操作で金融機関から大量に国債等を買い入れ、これにより金融機関が日銀で開く当座預金額が膨らみ、これを目標額まで増加させます。
その結果、金融機関は積極的融資を行い、また債券等を含む資産増幅を始めるので経済の活性化に繋がるという目論見です。
『量的緩和策』は日本発
日本では、日銀が政策金利を0%まで引き下げたのにも関わらず、景気が回復しなかった過去があります。
この経験を活かし、2001年に『量的緩和策』を先進国の中では初めて導入。
具体的には2001年3月から、5年間に渡り日銀当座預金残高を金融政策の操作目標とした事です。
欧米・欧州ではリーマンショック以降、金利を下げる余地が殆ど無くなった為に『量的緩和策』を実行しましたが実体経済への影響は賛否ある所です。
またFRBやECBは、既に『量的緩和策』の導入を始めています。