株とFXはIFDOCO注文を使いこなせ!
システム売買(トレード)の第一歩となるのが、今回解説する『IFD注文』や『IFDOCO注文』の取引方法にあたります。
株やFXで、ある程度トレード歴のある方は内容も良くご存じだと思いますが、今回は読者様、特に初心者の方からよくご質問を頂く内容なので分かりやすく解説していきます。
『システム売買(トレード)』とは
『システム売買(トレード)』とは、リアルトレードにおけるトレーダーの『判断』や『感情』を一切排除したトレードを行う自動売買の事を指します。
『IFD注文』や『IFDOCO注文』は、この『システム売買』に近い運用が可能です。
『IFD注文』とは
『IFD注文』とは英語の『If done order』の略で、トレードが成立した時の利益確定の決済注文や、ストップロス注文を最初の注文と一緒に出せる『注文方法』の事を言います。
特に初心者の方は損切りを躊躇すると思います。
損切りの重要さは分かっているものの、なかなか損切りを実行に移せないのはご周知の通りです。
根拠もなくレートが元に戻るのを待っていてもズルズルと損失が拡大し、結局は合理的な損切りポイントで決済が出来ず、最悪は『塩漬け』となります。
幸いにもロットが少なく、レバレッジも低ければ『塩漬け』で済みますが、もしそうで無ければ追証や強制決済になることも必至です。
こういった事はトレード歴がソコソコあるトレーダーなら誰しも経験したことでしょう。
不必要な感情を封じ込めるのもトレードには必要な要素です。
こういった事も踏まえ、最初に出す指値注文と同時に『逆指値注文(ストップロスで使用)』をだす事もトレードには必要です。
『OCO注文』
『OCO注文』とは、英語の『One cancels the other order』の略で、2つの注文を同時に出し、一方が成立したらもう一方はキャンセルするといった注文方法です。
この『OCO注文』は新規注文でも決済注文でも使用できます。
ではドル/円で例えましょう。
1ドル=120円で10万ドルの買いポジションをあなたが持っていたとします。
その後レートが125円になった時、上に位置する127円付近に強いレジスタンスがあったとします。
そこで124円の逆指値の売り注文と127円に指値の売り注文を同時に出しておくといった使い方ができるのです。
これによって現在のレート値よりドル高になれば目標利益を確保しての売り、ドル安になれば利益を確保するための売りを行う事ができます。
『IFO注文』
『IFO注文』とは『IFD注文』と『OCO注文』を組み合わせた注文方法です。
あるレート値で約定すれば、その後は『OCO注文』によって決済注文が出されることになります。
『IFO注文』と『OCO注文』の考え方をシッカリとマスターしておけば十分に使いこなせるでしょう。
まとめ
今回解説した各注文(決済)方法を上手く使いこなせば『システム売買』に近い運用が可能です。
自身もボラティリティの少ない東京時間で取引する場合、レバレッジ&ロットを抑えてこの注文方法を良く使用します。
但し注意して頂きたいのはあくまでチャートにシナリオが描ける方が前提です。
初心者等の方は、未だチャートへシナリオを描くのは無理だと存じます。
こういった方は描けるポイントだけを切り取って注文するのも一つです。