『デモトレード』は意味がないのか?
今回は初心者のみなさんに、『デモトレード』に関する私の考え方について書き留めます。
FXで大切な運用資金を溶かしたくないなら『デモトレード』で基本をシッカリと学ぶべきです。
『デモトレード』で練習するという事は意味のない事では決してありません。
『デモトレード』とは
『デモトレード』とは、リアルマネー(現金)を使用せずに実際のチャートを使って取引出来るアプリケーションシステムの事を言います。
使用するのは模擬通貨なので資金を失う事(獲得も出来ません)はありません。
FXの基本も学ばず、且つ勝てる手法も無いのに初心者がいきなりリアルトレード(生トレード)を行えば、大切な資金を瞬時に溶かすでしょう。
簡単にFXでは稼げないという現実を先ずは知っておいて下さい。
『デモトレード』でFXの基礎をシッカリと学び、トレーディングの経験をある程度積み上げてからリアルトレードへ移行するのが大変望ましいと思います。
『デモトレード』を使えば各種注文方法や、各インジケーターの使い方、各通貨ペアの動き等までもが学習できます。
また『デモトレード』を一定期間以上行なえば、少しは相場観も培えるでしょう。
『デモトレード』に関してやる意味がない、または役に立たない等、巷では賛否がありますが私は全くそうは思いません。
『デモトレード』を行うメリットはあってもデメリットは一つも無いと言う事をココへ書き留めて置きます。
『デモトレード』の必要性
私がFXをやり始め当初は『デモトレード』が使えるFX取引業者は殆ど存在しませんでした。
前述したように、『デモトレード』は全く意味がないと言う言葉も多く耳にしますが私はそういった考えではありません。
私がFXをやり始めた頃、もしこんな便利なツールがあったなら間違いなくデモ口座への登録を躊躇なく行ない『デモトレード』を行っていた事でしょう。
トレードの中核たる勉強が無料ででき、FXの基本をマスターするには持って来いのアプリなのに何故多く方達がお使いにならないのか私は不思議でなりません。
『デモトレード』を必要としない人
初心者にありがちな、リアルトレードで直ぐにお金を稼ぎたい気持ちは良く分かります。
しかしFXはそう簡単に稼がせてはくれないのが現実です。
私は継続して勝てるまでに約5年という長い年月を要しました。
界隈で聞く、『すぐ儲かる!』や『簡単に勝てる!』等の情報は全て偽りです。
ビギナーズラックで偶然勝てる人も中にはいらっしゃいますが、こういった方は根拠のないギャンブルトレードを行っているので再現性は皆無です。
こういった方達は相場から退場するのも時間の問題でしょう。
またこういった方達をたくさん見て来ました。
もしあなたがギャンブルトレードを行い一攫千金を狙っているなら『デモトレード』は必要ないでしょう。
しかし継続して勝てるトレーダーになりたいと、あなたが真剣に考えているのであれば、『デモトレード』でシッカリと基礎を学んで下さい。
『デモトレード』で学習する重要な5項目
初心者の方に『デモトレード』で是非やって欲しい要点を今回5つマトメてみました。
- トレードに必要な『各種決済法』を習得する
- 様々な『通貨ペア』を見て、動き、癖等を観察する
- 『各種インジケーター』を扱えるようにする
- 全てを用いて『デモトレード』を行う
- 『デモトレード』後にトレード分析を行う
1.トレードに必要な『各種決済法』を習得する
FXで取引を行うには、様々な決済法を学ぶ必要性があります。
注文は成り行きでするのか、IFDで行うのか、スプレットの開きはどうなのか、また指値や逆指値の置き方など多岐に及びます。
初心者がいきなりリアルトレードを行いながら、各種決済を平行して学ぶのは無理があると思って下さい。
大切な時間やお金をも無駄にします。
またリアルの為替相場は、あなたに合わせて動いてはくれません。
為替相場の動きに合わせ、こういった『各種決済法』をスピーディー且つ確実に執行できるまで、『デモトレード』を使い繰り返し練習しましょう。
2.様々な『通貨ペア』を見て、動き、癖等を観察する
契約される『FX取引業者』によっては、扱う『通貨ペア』の種類も様々です。
メジャー通貨、10ペアを扱うFX取引業者もいれば、マイナー通貨を入れ150種以上扱いのある業者も中には存在します。
初心者は先ず、ドル/円やユーロ/ドル、又はメジャー通貨と呼ばれるのクロス円やドルストレートの動きを見ていきましょう。
初心者でも時間を掛けて相場を観察すると、どの通貨も個性的な動きや癖がある事に多少なりとも気付くハズです。
もちろんただ見ているだけでは意味がありません。
オセアニア時間や東京時間、ロンドン時間、NY時間と各市場の時間帯に分け、その時々の動きや特徴もシッカリと観察し、トレードノート等に解った事などマトメ上げて下さい。
一見地味な作業ですが、後のリアルトレードでは必ず役に立つでしょう。
3.『各種インジケーター』を扱えるようにする
あなたの契約したFX取引業者が扱うプラットフォームには、各種インジケーターが組み込まれています。
あなたにとって使い勝手の良い物、悪い物があるハズです。
これを分別するには界隈の情報(どのインジケーターが使える、使えない情報)は一切無視し、先ずはあなた自身の手で一つ一つのインジケーターを使い検証する事が重要です。
悪い情報が流れているモノに限って、意外と勝てるインジがあったりもします。
ご自身で各種インジケーターを学習し、ジックリと『デモトレード』で検証してみて下さい。
中には勝てない無駄なインジケーターも含まれています。
しかしこの検証作業自体は決して無駄にはなりません。
こういった検証作業は何かしらの気付きを貰えるものです。
きっと役に立つ時が訪れます。
4.全てを用いて『デモトレード』を行う
各種インジケーターを含め、あなた自身が平行して勉強してきた手法や理論等があればそれを用い、実際に『デモトレード』を行ってみましょう。
その一つ一つを『デモトレード』で検証し、また様々な手法や理論を組み合わせる事で取引根拠が上積みされていくハズです。
もちろん一度や二度の検証では真面な勝率もでません。
面倒がらずに『デモトレード』で幾度も繰り返し検証を行ってください。
こういった作業を繰り返す事で、使える使えないが自然と分かってきます。
5.『デモトレード』後にトレード検証を行う
私が重要視するのが、このトレード後の検証です。
それも負けたトレードの原因を追及することが重要です。
もちろん容易い事では無いでしょう。
特に初心者なら、最初は負けた敗因など分る術もないでしょう。
しかし、これを怠る方は相場で生き残る事は困難だと思ってください。
継続して勝つトレーダーは、この負けたトレードでの検証作業を深く追及されている方達ばかりです。
分かる範囲で構わないのでトレードノートへ理由を書き留めて下さい。
理由は何でも構いません、自分の思った事、感じた事を分かる範囲で書き留めれば良いです。
例えば『怖くなったから損切りした!』だけでも構いません。
繰り返しトレードを行っていると、この『怖くなったから損切りした!』の答えも、時間が経つにつれ本当の答えが自然と見えてきます。
また損切りした場所を深く考察する事で、正しい損切り場所も自然と見えて来ます。
トレードの敗因が今は点でも、こういった検証を重ねる事で点が線で繋がれ、やがては答えを導いてくれるでしょう。
その答えこそがトレードで必要な根拠なのです。
但し、これらを習得するには相応の勉強と検証、あとは時間と経験値が必ず必要となります。
マトメ
FXで成功するには一朝一夕で成し得るものではありません。
それ相応の時間や努力が必ず必要となります。
FXの基本は『急がば回れ』です。
今回解説した『デモトレード』で勉強を重ねるという事は決して回り道ではありません。
FX初心者の皆さんは、このページに書き示したことを『デモトレード』で一通り行い、それからリアルトレードへ移行すれば、まだ理想に近いトレードが行えるでしょう。
FXはコツコツ努力した者だけが生き残れる世界だと思って下さい。
手間がらず、『デモトレード』で基礎をシッカリとマスターしましょう。
デモトレードが使えるFX取引業者
私の推奨する『デモトレード』が行える2業者を下に貼っておきます。
みんなのFX
ライオンFX