【オルタナティブ投資とは】種類等を詳しく解説

『オルタナティブ投資』とは

『オルタナティブ投資』とは、別名『代替投資』とも呼ばれ、種類も多く株式や債券等の伝統的な資産とは違う資産への投資の事を指します。

呼称される『オルタナティブ』には『既存のものに代わる』とか『慣習にとらわれない』といった意味もあります。

運用面では『ポートフォリオ』に入れる事よりリスクを分散できると通常考えられています。


『オルタナティブ投資』の種類

『オルタナティブ投資』は大きく分けて9種類からなります。

  1. ヘッジファンド
  2. インフラファンド、
  3. プライベート・エクイティ・ファンド
  4. 証券化商品
  5. 不動産、
  6. コモディティ(現物・先物)
  7. デリバティブ(金融派生商品)
  8. 保険リンク証券
  9. 仮想通貨

『オルタナティブ投資』は、伝統的な投資対象である株式(上場銘柄)や債券と相関性がないと言われる一連の運用対象に投資することを指します。

では『オルタナティブ投資』の種類を一つ一つ解説していきます。


1.『ヘッジファンド』とは

グローバル・マクロやマーケット・ニュートラル、ロング・ショート、イベント・ドリブンなど、様々な取引手法を駆使して、絶対的な収益の追求を目指す私募形式ファンドの事を指します。


2.『インフラファンド』とは

投資家達から資金を集め、道路や発電所、鉄道、空港、港湾などの社会資本(インフラへ)に投資するファンドを指します。


3.『プライベート・エクイティ・ファンド』とは

投資家達から資金を集め、未上場企業に投資するファンドの事を指します。具体的に言うと、ベンチャーキャピタルやバイアウトファンド、企業再生ファンド、ディストレスファンド、セカンダリーファンド、メザニンファン等があり、将来的に株式公開や第三者に売却をすることで、キャピタルゲインを獲得することが目的です。


4.『証券化商品』とは

ローン・リース・不動産等、将来的に収益が見込める資産を裏付けとして発行される有価証券の事を指します。

例えば不動産担保融資の債権を裏付けとして発行される『MBS(モーゲージ証券)』や貸付債権や債券などから構成される金銭債権を担保として発行される『CDO(債務担保証券)』、MBSやCDOに分類されない資産を裏付けとする『ABS(狭義の資産担保証券)』がこれに該当します。


5.『不動産』とは

土地や建物等への不動産投資の事を指します。

例えば『REIT(不動産投資信託)』や投資信託・私募ファンド・小口化商品などの不動産関連の投資商品で運用する他に、実物不動産(現物不動産)で運用することもできます。


6.『コモディティ』とは

世界中の商品取引所で取引される商品の事を指します。

例えば原油や天然ガスなどの『エネルギー』であったり、金や銀、プラチナ、パラジウム等の『貴金属』、銅やニッケル、アルミニウム、亜鉛、鉛などの『非鉄金属』、トウモロコシや小麦、大豆、コーヒー、粗糖などの『農産物』等、様々なものがあります。


7.『デリバディブ』とは

金利や債券、株式、通貨、『コモディティ』等の原資産から派生した取引の総称です。

例えば将来的な売買について、予め現時点で約束する取引の『先物取引』であったり、等価のキャッシュフローを交換する取引である『スワップ取引』や将来の一定の期日(期間内)に一定の数量を、その時の市場価格に関係なく、予め決められた特定の価格で『買う権利』または』売る権利』を売買する取引の『オプション取引』等があります。


8.『保険リンク証券』とは

保険対象の事故等に関連する証券化商品の総称を指します。

例えばキャット債や担保付再保険・再々保険、インダストリー・ロス・ワランティ等がこれにあたります。


9.『仮想通貨』とは

『仮想通貨』は正式名「暗号資産」と呼ばれています。

国家等よる価値保証(保全)が全くない資産の事で、中央銀行等に当たる管理者の居ない通貨を指します。代表的なものにでビットコインやイーサリウム、リップル等があります。


『オルタナティブ投資』のメリット&デメリット

オルタナティブ投資は、株式や債券などとの価格連動性(相関性)が低いとされている為、下記に示すメリット&デメリットが挙げられます。

『メリット』
  • 株式や債券等の伝統的資産との値動きが変わる為、分散投資を行う事によりリターンの向上を図れる可能性があります。
  • 投資対象により、マーケットでの非効率性が高い為、より高いリターンが期待できます。
  • ロングポジションだけでなく、ショートポジションも可能で、マーケットのあらゆる局面で収益が計れます。
  • 投資対象や投資手法の種類が大変豊富で、様々な種類の投資が可能です。
『デメリット』
  • 投資する対象への馴染みが少ない投資家が多く内容を精査するのに時間が必要。
  • ヘッジファンドや証券化商品等を含め、仕組みが非常に複雑なものも多々ある。
  • 価格変動の要因が分かりにくい商品がある。
  • 流動性や換金性等、非常に低い商品がある。
  • ベンチマークが存在しない、もしくは機能しないものがある。
  • 情報公開が少ないものがある。

『オルタナティブ投資』における運用法

『オルタナティブ投資』は、ヘッジファンドやCTA、投資信託会社、年金基金、政府系ファンド等で広く、多く使われています。

実際の運用にあたり、様々な種類の手法を持ち寄り、異なったリスクを持つ投資対象が組み込まれたりもします。

『オルタナティブ投資』における対象は、リスクの低いものから高いものまで様々です。

これらの中から投資目的やリスク許容度などに合わせ自由に選択することが可能です。

本来の伝統的投資では、『ロングポジション』だけで、『ショートポジション』を持つことは無いですが『オルタナティブ投資』では先物取引やオプション取引、スワップ取引といったデリバティブを用いて、マーケットの色んな場面で収益を狙うことができます。

市場取引では、伝統的資産である株式や債券に加え、通貨や金利、商品なども取引対象とし、また個々のデリバティブ商品も取引対象に加え、マーケットでの様々な場面で収益を狙うことができます。

日本を含め、先進国で伝統的資産と言った場合、国内株式、外国株式(先進国)、国内債券、外国債券(先進国)の4つの事を指します。

『オルタナティブ投資』では、新興国や開発途上国の株式や債券も対象となるので、投資する国・地域が拡大もし、高いリターンも狙うことが可能となります。


『オルタナティブ投資』を実際に行う(個人の場合)

『オルタナティブ投資』は、個人投資家でも分散投資として使えます。

銀行や証券会社、外国為替取引会社、商品先物会社、貴金属会社等で提供される、下記に示す商品やサービスで取引が行えます。

  • 『不動産』

証券取引所に上場されている『REIT(不動産投資信託)』や金融機関で売買可能な『投資信託(国内外のREIT等に投資するファンド)』の間接投資があります。

直接投資では、賃貸物件等の不動産における現物投資(購入)があります。

  • 『コモディティ』

現物投資は、金・銀・プラチナ等の貴金属(現物資産)の購入があります。

また現物以外では、商品先物取引やCFD取引、商品ファンド、投資信託等があります。

  • 『デリバディブ』

取引所で取引されている先物・オプションの他、証券会社で売買可能なカバードワラントやETF、投資信託等もあります。

  • 『ヘッジファンド』

証券会社で売買可能なヘッジファンドを投資対象とした投資信託があります。

  • 『インフラファンド』

取引所に上場するインフラファンドと証券会社で売買可能な投資信託があります。

  • 『外国通貨』

外貨預金や外貨MMF、外国為替証拠金取引(FX)等を指し、為替差益や金利収入を狙った、外国通貨(外貨)の売買が可能です。

  • 『仮想通貨』

仮想通貨取引所に口座を開設して、仮想通貨(暗号通貨)を取引(売買)し収益を得る事が可能です。

  • 『ソーシャルレンディング』

ソーシャルレンディングサービスを提供する会社に先ず登録し、インターネットを通じ資金需要者に資金を貸し付け、金利による収益を得るといったカタチになります。

  • 『その他』

個人投資家の場合は法人投資家と異なるので投資面での自由度が広くなります。

下記に示すようなものでも『オルタナティブ投資』の対象と言えるでしょう。

  • アンティークの玩具や記念コイン等
  • 美術品
  • 高級腕時計
  • ビンテージクラシックカー

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