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『エントリーポイント』とは
英語表記:Entry point
FXで言う『エントリーポイント』とは、新規で売買を行う場所(ポイント)の事を言います。
分かりやすく言うと取引で『ポジション』を持つ場所(ポイント)、または取引を始める場所(ポイント)の事です。
『エントリーポイント』は『イグジッドポイント』同様、トレードでは非常に重要な場所(ポイント)になります。
特にFX初心者の方で、『値ごろ感』で根拠の無い『エントリーポイント』を決めているのであれば、トレード自体を即見直すべきでしょう。
『エントリーポイント』はトレードプランへ必ず組み込むようにして下さい。
ではどういった場所(ポイント)が『エントリーポイント』として正しいのか、『ダウ理論』における『トレンドフォロー』を使って解説します。
『トレンドフォロー』を使った『エントリーポイント』
『上昇トレンド』における『エントリーポイント』を定義
上記参照図は『上昇トレンド』を表した図です。
『上昇トレンド』とは、相場の大きな流れが上向きとなっている状態の事を言います。
但し相場は『上昇トレンド』中であっても上方向へ真っすぐ伸びる事はごく稀で(強いトレンドが発生している時は別)、途中で参照図に示すよう大きな流れ(上昇)とは逆方向(下降)へと向かうのが特徴です。
こういった『上昇トレンド』での『エントリーポイント』は、『安値』で『エントリー』を行い(買いポジションを持ち)、『高値』で『売る(イグジットポイント)』といった手法が一番好ましいやり方だと言われています。
この手法は『順張り』、もしくは『トレンドフォロー』と言います。
『下降トレンド』における『エントリーポイント』を定義
上記参照図は『下降トレンド』を表した図です。
『下降トレンド』とは、相場の大きな流れが下向きとなっている状態の事を言います。
但し相場は『下降トレンド』中であっても下方向へ真っすぐ伸びる事はごく稀で(強いトレンドが発生している時は別)、途中で参照図に示すよう大きな流れ(下降)とは逆方向(上方向)へと向かうのが特徴です。
こういった『下降トレンド』での『エントリーポイント』は、『高値』で『エントリー』を行い(売りポジションを持ち)、『安値』で『売る(イグジットポイント)』といった手法が一番好ましいやり方だと言われています。
この手法も『上昇トレンド』同様に、『順張り』、もしくは『トレンドフォロー』と言われています。
『エントリーポイント』について
私はFXを始める前、株と先物をメインに取引しておりました。
株取引では経済環境が変化する中、ニーズに合った企業を先ずセレクトし、その中でも面白そうだなと思う銘柄を買いにいきます。
為替もコレと同じで、現相場がこうなっているから『ドル』が上がりそうだとかいう『シナリオ』が立てられます。
『シナリオ』が完成したら次に『チャート』を確認します。
例えば下降状態から、ジワジワと上昇が来れば初期段階でのエントリーが可能となり、思惑通りのトレードが出来る可能性が高くなります。
逆にどう見ても『行き過ぎ』や『遅すぎる』等のチャートであれば潔く諦める事も出来ます。
仮にこういった場所で『エントリー』を行えば、相場は簡単に跳ね返してくるでしょう。
そもそもトレードは、この入口と出口の1セットで取引が完結します。
この『入口』に入る前は『客観的』に相場を読むことが出来ますが、一旦『入口』に入れば相場を『主観的』に捉えることになります。
もっと簡単に言えば、一旦相場に入ると自分の持ったポジションを優位に考えてしまい、冷静な判断が効かなくなるという事です。
つまり、『入る前』の『下準備』が如何に重要なのかを知っておく必要性があるのです。
まとめ
皆さんも『相場の方向性がある程度決まっているなら何処でエントリーしても構わない』という趣旨の文言を見聞きした事があると思いますが、私は間違ってもそうは思いません。
いくら『方向性』が読める相場であっても根拠無きエントリーは只のギャンブルトレードにしかならないからです。
相場というものは一方向に動かず、必ず何処かで調整が入ります。(※一見、調整なく動いて見えるトレンドも下位足で見ると必ず調整が入っています。)
例えそれがトレンド相場であっても関係ありません。
この『調整幅』とは、皆さんの知る『押し目』と『戻り目』の事を言います。
あなたがもし『短期足』を軸にされるトレーダーなら、間違ったエントリーポイントで入ると、この『調整幅』でいとも簡単に損切りに掛かるでしょう。
『トレンドフォロー』の基本でもある安・高値更新など、『短期足』では全く役に立たない事も知っておいて下さい。
また『調整幅』は、トレードするにあたり大きなリスク要因となります。
この『リスク』を如何に抑え、且つ回避することが『エントリーポイント』の設定次第で可能だということも知っておきましょう。
正しい『エントリーポイント』を知るという事は、取引においてとても重要なのです。