FXにおける『トレーリングストップ』とは

FXにおける『トレーリングストップ』とは

英語表記:Traiding Stop Order

 

『トレーリングストップ』とは、株やFXを扱う証券会社(FX業者含む)が提供する注文方法(決済方法)の一つです。

トレーダーの思惑方向に為替レートが向かえば、事前に指定したストップレートとマーケットレートの価格差(値幅)を維持しながら自動でストップレートを随時更新していくシステムの事を言います。

 

利益を追従する最強システムなのでトレンド相場で『トレーリングストップ』を上手く使えば利益を最大限に伸ばす事も可能です。

 

またこれとは裏腹に、トレーダーの思惑とは逆方向へ為替レートが動いた場合、最後に更新設定したストップレートが有効となり、このレートに触れると約定します。

 

つまり『トレーリングストップ』とは、使い方に依っては利益を最大限に伸ばし、また損益を限定する事が可能になる注文方法と言えるでしょう。

 

 

 

トレーリングストップとは、FX
トレーリングストップの具体例

『トレーリングストップ』の具体例とメリット

 

上の参照図はドル円チャートをイメージしたものです。

 

為替レートが上昇トレンドに入っていると想定します。

 

レートが101円の時に『トレーリングストップ』を設定。

 

この時ストップレートは100円を目安に設定します。(値幅1円)

 

注文後、レートは思惑方向に上昇を続け104円をタッチしたところで下降に転じます。

 

この場合104円を起点に下降へ転じたので最終のストップレートの設定値は103円となり、レートが103円をつけた時点でトレードが完結するといった内容です。

 

101円で買い注文を入れて103円で売っているので、このトレードにおける利益は103円ー101円=2円という事になります。

 

参照図へ示すように『トレーリングストップ』は、こういったトレンド相場におけるエントリーポイントやストップレートが正しければ優位性の有るトレードが可能です。

 

また『トレーリングストップ』は、売りでも買いでも設定が可能なのに加え、現在保有するポジションにも付加して使えるという大変便利な注文方法です。

 

兼業トレーダーを含め、常時チャートモニターを監視する事が難しいというトレーダーには重宝される注文方法だと言えるでしょう。

 

 

 


『トレーリングストップ』のデメリット

 

トレーリングストップとは、FX
トレーリングストップの失敗例

 

上の参照図はドル円チャートをイメージしたものです。

 

実際にはマーケットは転換時期を迎えているのにも関わらず、為替レートが上昇トレンドに未だ入っていると思い込み『トレーリングストップ』を仕掛けた失敗例です。

 

レートが102円の時に『トレーリングストップ』を設定。

 

この時ストップレートは101円に設定。(値幅1円)

 

注文後、レートは思惑方向でもある上昇を若干続けますが、その後は下降に転じます。

 

この場合102円を起点に下降へ転じたので最終のストップレートの設定値は101円となり、レートが101円をつけた時点でトレードが完結するといった具合です。

 

102円で買い注文を入れて101円で売っているので、このトレードにおける損益はマイナス1円という事になります。

 

参照図へ示すように『トレーリングストップ』を仕掛けるには、こういったマーケットの転換時期を読むチカラも必要となります。

 

またストップレートの置き場所一つをとっても簡単な注文方法ではない事が理解出来るでしょう。

 

参照図に示した例では、『トレーリングストップ』を入れても監視できるトレーダーなら裁量で『損切り』を入れる事も可能すが、兼業トレーダーなどは随時モニターを監視出来ないトレーダーは対処が出来ません。

 

 

 


マトメ

 

『トレーリングストップ』とは、トレーダーの思惑通りに相場が動けば価格の差をキープしながらストップレートを更新していく大変便利な注文方法です。

 

しかしエントリーポイントやストップレートの置き場所一つで簡単に損切りに合う注文方法でもあります。

 

一見『トレーリングストップ』は大変便利なツールにも見えますが、トレーダーのレベルに応じた使い方をするのが望ましい注文方法だと言えるでしょう。