ニューヨーク証券取引所とは

ニューヨーク証券取引所とは

 

『ニューヨーク証券取引所』は、1792年にアメリカのウォール街の鈴懸の木(※日陰を作るために植樹された木/読み:すずかけのき)の下で売買手数料を定めたButtonwood Agreement(すずかけ協定)に基づき、24人の仲買人が始めた株式売買が起源です。

『ニューヨーク証券取引所』は英語表記で『NYSE』と略されます。

 

これは、New York Stock Exchange(ニューヨーク・ストック・エクスチェンジ)の頭を取って表記しています。

 

『ニューヨーク証券取引所』は、インターコンチネンタル取引所(ICE)が所有し、また運営を行っています。

 

『ニューヨーク証券取引所』の所在地は、ニューヨーク州・ニューヨークシティのウォール街に位置し、金融街としては世界最大の証券取引所です。

 

『ニューヨーク証券取引所』は、NASDAQ(Nasdaq Stock Market)に並び、米国の代表的な株式市場であり、世界的に有名な大企業や、優秀な数多くの企業などが上場している市場です。

 

インターコンチネンタル取引所(ICE)は、運営する取引所を『ICE』と『NYSE』の二つのマーケット(ブランド名)に分けています。

 

 

 


『NYSE』が付く商品

 

  • NYSE
  • NYSE American
  • NYSE Arca Equities
  • NYSE National
  • NYSE Amereican Options
  • NYSE Arca Options
  • NYSE Bonds

 

 

 

ニューヨーク証券取引所とは

『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』の歴史

 

  • 1972〜

『ウォール街』の鈴懸の木の下で売買手数料を定めた『Buttonwood Agreement(すずかけ協定)』に基づき、24人の仲買人が株式売買を始めます。

 

  • 1817〜

『New York Stock & Exchange Board』に改名を行い、非営利会員組織として取引所の運営を始めます。

 

  • 1903〜

現在の重厚な建物群が建てられ、ウォール街は米国に留まらず世界を牽引する株式市場へと成長します。

 

  • 2005〜

『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』は、長期間続いた非営利会員組織から株式会社へと移行。

 

  • 2006〜

新興の電子取引所であるアーキペラゴ取引所(Arca Ex)の持株会社のアーキペラゴ・ホールディングスと合併。

その後、持株会社の『NYSEグループ』を設立。

また『NYSEグループ』は『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』に上場します。

 

  • 2007〜

『NYSEグループ』は、欧州で取引所を運営するユーロ・ネクストと合併します。

名前を『NYSE・ユーロ・ネクスト』と改め、規模、実力ともに世界最大の現物株式市場になります。

 

  • 2013〜2014

現物株より先物などのデリバティブ取引の世界的な隆盛により、2013年には様々なデリバティブ取引の電子取引所を運営するインターコンチネンタル取引所(ICE)に買収され現在に至ります。

 

 

 

ニューヨーク証券取引所とは
ニューヨーク証券取引所は世界経済の中心

『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』の重要性

 

『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』の重要性を考える時、まず思い浮かぶのが過去にあったブラック・サーズデー(暗黒の木曜日/1929年)や、ブラック・マンデー(暗黒の月曜日/1987年)です。

 

また記憶に新しい危機では米国同時多発テロ(2001年)による株価の大暴落や世界金融危機(2008年)など、主にアメリカを起点としたものを思い浮かべるのではないでしょうか。(※今回のコロナショックにおいてもニューヨーク証券取引所(NYSE)の暴落を発端に世界中の金融市場への波及が既に始まっております。)

 

逆にアメリカにおける株式市場が好景気に沸くと世界経済も安定するといった図式が現代では成り立ちます。

 

いかに『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』が世界経済の中心であり重要なのかがお分かりになるでしょう。

※補足ですが、『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』は、東京証券取引所とは違い、企業規模による市場指定は行っておりません。

また『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』は日本と同じオークション方式を採用しているのですが、日本のようなストップ高ストップ安という仕組みや設定がない事を追記しておきます。

 

 

 

ニューヨーク証券取引所とは

『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』の営業時間

 

名称ビッグ・ボード(Big Board)
場所アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークシティ
立会時間9:30~16:00 (日本時間で23:30~翌朝6:00、サマータイム期間中は1時間早くなります)
証券コードシンボルコード(ティッカー)と呼ばれる各企業を表す1~3桁のアルファベットが『NYSE』内で用いられます。
株価指標

ダウ工業株30種平均(NYSE以外の銘柄も含まれる)・NYSE Composite Index(NYSEの全上場企業から構成)

 

 

 

ニューヨーク証券取引所とは
『ニューヨーク証券取引所』に上場する企業は名実ともに一流

『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』に上場する主な世界企業

 

  • Caterpillar Inc./建機
  • International Business Machines Corporation(IBM)/IT
  • HP Inc./IT
  • Ford Motor Company/自動車
  • General Motors Corporation(GM)/自動車
  • McDonald’s Corp./ハンバーガーチェーン
  • The Travelers Companies/保険
  • Bank of America Corporation/金融
  • Goldman Sachs Group Inc./金融
  • JPMorgan Chase & Co./金融
  • Citigroup/金融
  • Boeing Co./航空機
  • Wal-Mart Stores, Inc./小売 他
  • The Coca-Cola Company/飲料
  • Johnson & Johnson Inc./ヘルスケア
  • Exxon Mobil Corporation/石油
  • Pfizer Inc./医薬品
  • General Electric Company(GE)/コングロマリット
  • Procter & Gamble Co.(P&G)/日用品

 

 

 


『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』に上場する日本企業

 

  • 三井住友フィナンシャルグループ(SFMG)/銀行
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MTU)/銀行
  • みずほフィナンシャルグループ(MFJ)/銀行
  • 野村ホールディングス(NMR)/証券
  • 本田技研工業(HMC)/輸送用機器(自動車)
  • トヨタ自動車(TM)/輸送用機器(自動車)
  • ソニー(SNE)/電気機器
  • オリックス(IX)/その他金融
  • LINE(LN)-キャノン(CAJ)/情報・通信
  • キャノン(CAJ)/電気機器

 

 

 


マトメ

 

『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』は、アメリカで最も歴史のある格調高い取引所です。

 

また取引所における伝統やクオリティーの高さも世界一と言われるだけあり、審査基準も世界一厳しいと言われています。

 

『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』での上場は企業家たちの夢でもあり、また誇りでもあります。

 

『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』での上場企業には、前述した通りアメリカを代表する企業や、世界各国のフラッグシップ的存在でもあるグローバル企業なども含め錚々たる企業が名を連ねているのが分かります。

 

また『ニューヨーク証券取引所(NYSE)』は、世界の証券取引所の中でも絶大な影響力を誇示し、他のマーケットに比べ世界経済への影響は計り知れなく突出している事を最後に書き留めて終わります。

 

 

 

お勧め記事

 

 

TOPページへ