目次
リテストとはFXで必須のテクニカル
『リテスト』と言う言葉はトレーダの方なら一度は聞くと思うのですが、実はこの『リテスト』、FXでの使い方における定義等は一切無いのをご存知でしょうか。
レートが『あるポイント』から『あるポイント』に向かうといった、漠然とした『リテスト』へのイメージをお持ちの方が殆どだと思います。
しかし『リテスト』を正しく知ることで飛躍的にトレードでの勝ち方に差が出て来るのを皆さんはご存じでしょうか。
今回はライントレードを極める上でも重要な『リテスト』について書き留めていきます。
『リテスト』とは
英語表記:retest又はre-test
日本語での『リテスト』とは、『再テスト』や『再検査』、又は『再試験』といった意味合いを持ちます。
FXにおける『リテスト』とは、相場が上昇中あるいは下降中に、相場の調整波により『重要なポイント』から『重要なポイント』までレートが戻る事象の事を言います。
冒頭で解説した通り、『リテスト』は『あるポイント』から『あるポイント』に戻るといった漠然としたイメージをお持ちになっている方が殆どだと思います。
この『あるポイント』とは大口投資家達も注目する『重要なポイント』の事を言い、この『重要なポイント』を上手く利用する事でトレードを優位に進める事が可能になるのです。
『リテスト』が行われる理由とは
基本的に、なぜ『チャート』は一方向に動かないのでしょう?
初心者等、あまり理解されていない方も多いので、ここで簡単に解説します。
つまり、『売り手』と『買い手』を含めた全ての総和がプラスマイナス0という事になり、為替相場での資金の流動性が常に保たれているという事です。
この『ゼロサム』の原理原則をカタチとして映し出しているのが、私達トレーダーが目にする『チャート』です。
例えばマーケットに何らかの材料(※ファンダメンタルズ等)が入り、『チャート』がある一定方向(※上昇・下降トレンド相場)へ傾き始めると、その情報を嗅ぎつけた投資家達が挙ってマーケットへ参入し始めます。
すると相場は更に大きな動きを呈し、より一層参加者達の思惑方向へと動き始めるのです。
その後、ある程度相場が動いたところで『ゼロサム』の原理原則が機能し始めます。
これがいわゆる『調整波』です。
一方向へ相場が傾くと一部の参加者達が儲けを得るのですが、これにより相場はバランスを保とうと『ゼロサム』を機能し始めます。
相場はバランスを戻そうとする為、一部の参加者達が得た資金の回収に動き出すのですが、先ずマーケットが狙うのは参加者達の置くSL(ストップロス)の場所です。
通常こういった場所(売買が多く行われる場所)は、『トレンドフォロー』に準じた場所に多く見られ(※いわゆる高値・安値付近)、またこういった場所が『リテストポイント』や『レジスタンスライン(上値抵抗線)』、『サポートライン(支持線)』になる事が多く見受けられます。
私たちトレーダーが目にするチャートの動き(ジグザグとした上下動)は、こういった事象で成り立っているのです。
『リテスト』が行われる、あるポイントとは
では次に上記参照図をご覧ください。
これは『下降トレンド』をイメージ化したものです。
下降波により、『リテストライン(※参照図ではサポートと同じ位置)』をオーバーシュートしたレートが調整波によって反転し(A)、再度『リテストライン(B)』まで戻ります。(※この『A』から『B』に向かう工程を『リテストを仕掛ける』と言い、また『B』へのタッチダウン(着点)を『リテストを行う』と言います。)
『B』へのタッチダウン後(リテストを行った後)、相場は再度下降へと転じます。
上記参照図で示した『リテストライン』ですが、元は重要な『サポートライン』として機能していた事が窺い知れます。
ここが『重要なポイント』で無ければ相場は『リテスト』を仕掛ける事も無かったでしょう。
『リテストポイント』の確認の仕方
『リテスト』が行われる『重要ポイント』の確認方法は容易では有りません。
一般には過去チャートを使った検証方法が挙げられます。
これは各時間軸において重要と思われるポイントにラインを引き、実際にそのポイントが意識されているかどうかをリアルチャートで確認し、未来トレードに繋げて役立てていくといった緻密な検証作業です。
もちろん1度や2度検証したところで、この重要なポイントを抽出する事は出来ません。
またこういった場所(※リテストされる重要なポイント)を抽出するには、相応の検証と相場での経験値が必ず必要となります。
私(ジョー)の使うロジックは、この手法の重要なポイントの抽出方法を独自のやり方で見出しましたが、この方法を構築できたのはFXを始めてから5年以上経ってからです。
『リテストトレード』とは
『リテストトレード』とは私が実際に運用する独自の手法です。
使用頻度も高いので、ツイッターで行う私のリアルトレードをご覧になった方も多いかと思います。(※ご存じない方は生のリアルトレードを一度ご覧下さい。負けトレードのツイートも全て残しているので手法の優位性が分かります。)
※良くウオルフ波動と勘違いされる方が多いのですがウオルフとは全く異なる手法です。)