【プロップトレーダー】意味を含め、わかりやすく解説

『プロップトレーダー』とは

英語表記:Proprietary Trader(自己資金運用)

『プロップトレーダー』の意味は、『プロップファーム』で雇用されるスタッフの事を指します。

私たち、個人の『プロトレーダー』とは内容が異なるものです。

元々、欧米が発祥の地とされ、ニューヨークを中心とした『プロップファーム』内で働く人材の事を指します。

『プロップトレーダー』が行う取引量は、現在アメリカおける株式取引全体の30%前後を占めるとまで言われており、数年前から急成長している新しい形態のビジネスモデルでもあります。

近年、投機筋ヘッジファンド等)への金融規制強化等もあり、ファンド内で大きく稼げなくなった有能な人材(トレーダー)が社外へ飛び出し、こういった『プロップファーム』で働く一つの要因にもなっています。

今回は『プロップトレーダー』の年収や手法を含め、わかりやすく解説します。


『プロップファーム』とは

英語表記:『Proprietary Trading Firm』

基は『シカゴゴマーカンタイルエクスチェンジ』での、先物の会員であった方の一企業がルーツと言われております。

アメリカにおける取引所の立会場が廃止されたことにより、この立会場での会員企業が独立起業を行い、また銀行のディーラーたちも併せて起業し、現在の『プロップファーム』となったのです。

先述しましたが、今の『プロップファーム』は大口投資家が投機筋(ヘッジファンド等)から排出された有能なトレーダーをハンティングします。

こういった有能なトレーダーと契約し、トレードを行う事に依り『プロップファーム』は大きな利益を上げているのです。

『ヘッジファンド』と『プロップファーム』の大きな違いは、顧客の資産を運用するか否かです。

『ヘッジファンド』や『CTA』は顧客の資産を運用しますが、『プロップファーム』は自社で賄う資金に依って運用されています。

自己資金を運用する面では、私たち『プロトレーダー』と変わりがないのですが、圧倒的な違いとして運用資金の豊富さと、売買時に設定されるレバレッジ比率(プロップは高いレバレッジ設定が可能)が大きく異なります。

また『プロップファーム』は、ヘッジファンド同様に情報を開示する企業は殆ど無く、実態が見えにくいのが特徴でもあります。


『プロップファーム』の運用手法

『プロップファーム』が行う手法は裁定取引が多くを占めます。

これは自動売買におけるシステムを構築した取引のことで、主に扱う商品として『コモディティ』や『金融先物』が有名です。

昨今では『プロップファーム』が取引シェアを拡大し、取引額を見ても存在感を増す一方で、関係者はこの『プロップファーム』を第2の『ヘッジファンド』と位置づけ、動向を注視しています。


プロップトレーダー、意味
プロップファームとプロップトレーダーの関係柄

『プロップトレーダー』と『プロップファーム』との信頼関係

『プロップファーム』自体のイメージとして、投資専門会社という組織めいたイメージを持たれている方が多いと思うのですが、私が知り得る限り、大口投資家(個人投資家も多い)が運営している、割とこじんまりした企業というイメージが強いのも事実です。

『プロップファーム』と契約を交わした『プロップトレーダー』は、元ヘッジファンドのマネージャーであったり、銀行の元凄腕ディーラーなど、高度な運用実績が既に証明されている方々ばかりです。

また、雇用側(プロップファーム)との間に強い信頼感を保ちながらトレーディングを行っているのも『プロップトレーダー』の特徴でもあります。

『プロップファーム』から、『プロップトレーダー』へ払われる報酬額は、過去の実績に依り取引額の30%から90%と幅も広く設定され、またこれらは運用実績で報酬額も上積みされていく完全歩合給制となります。

  • 『プロップトレーダー』のメリット

雇用される『プロップトレーダー』側のメリットとしては、ファンドやディーラー時代とは違い、高い報酬を手にするチャンスがあり、また得意な金融商品や手法でのトレーディングが行えます。(一部プロップファームでは規制在り)

  • 『プロップファーム』のメリット

有能な実績ある『プロップトレーダー』に運用を託すため、大きな利益を上げる事が可能となります。また大きな利益を上げるためには、如何に優秀な『プロップトレーダー』を確保するかが課題でもあります。

『プロップファーム』は、基本的に『プロップトレーダー』をヘッドハンティング等で自社へ勧誘します。このために必要な情報(凄腕ディーラーやトレーダー)を得るため業界にアンテナをはっている『プロップファーム』が殆どです。


『プロップトレーダー』に関する注意喚起

昨今の投資ブームも重なり、この『プロップトレーダー』も現在では注目されている職種でもあります。

日本では、SNS等で自称『元プロップトレーダー』の方達が高額サロン等を開き営業色を強めているのをよく拝見します。

本物の『プロップトレーダー』は、世界でも圧倒的少数の存在です。過去に相応の実績がある方しか成り得ない事実があるのをご存知でしょうか?

私が知り得る限り、本物の『プロップトレーダー』は日本人では数名しかいらっしゃらなく、この方達はSNS等を通じ顔出しなどされておりません。

また日本に在住している方など聞いた事もありません。

初心者等の方は、自称『プロップトレーダー』の肩書を語る方達の勧誘には気を付けて下さい。

また、最近では『プロップファーム』といった看板を掲げ、『プロップトレーダー』を広く募集し、養成講座へ勧誘し育成を図るといった内容の広告等も良く目にするようになりました。

一般トレーダーを半年や1年で勝てる『プロップトレーダー』に育成できると皆さんは思いますか?

そんなノウハウを持つなら、わざわざ育成せずに自社で賄えば良いと思いませんか。

私が個人的に知っている『プロップトレーダー』の方は、元ヘッジファンドで在ニューヨーカーの方です。

この方の属する『プロップファーム』の代表は個人の大口投資家です。委託先のハンティングによって『プロップトレーダー』として契約されております。

ヘッジを退社後、数年は個人トレーダーとして生計を立てていましたが、代表の方にヘッドされたという流れです。

『プロップトレーダー』として契約された理由は、扱える資金の豊富さ(高いレバレッジを掛けるので個人トレーダー時代の収入の数倍は稼ぎます。)と、自身の裁量を変更せずにトレードを行えること。

あと一番大きな理由としてトレードリスク(損失はプロップファーム側が補填)を低く抑えれる事と仰っていました。

この方にも話を聞いたのですが、日本における『プロップトレーダー』の募集や、『プロップトレーダー』の育成に関しては全く意味が分からないと仰っています。

そもそも本物の『プロップトレーダー』は、業界で名の知れた(実績ある)トレーダーであることが条件です。雇い主側からハントされるのが普通で、『プロップトレーダー』の育成機関については聞いた事がないとの事でした。

※今回は、あくまで私の知る本物の『プロップトレーダー』について書き留めました。『プロップトレーダー』は特別資格等を要するものではありません。法的な規制も無いので、自称を用いて『プロップトレーダー』を名乗る方が後を絶たないのが現状です。

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