FXは運

FXを運に頼る投機で考えるのはタブー

私は株・先物で約20年、FXを約10年、通算で約30年の投資歴を有する者です。曲りなりにも現在はFXで生計を立てるプロトレーダーです。

去年11月にわたしが所属するシンガポールにあるコミュニティの知り合いと、その知人の方と3人で会食した時の話を今回はさせて頂きます。

知人の方は日本人の方で、いわゆる『外資系金融アナリスト』です。(以下Aさんとします)

Aさんと少し『トレード』に関する話をさせて頂きました。何の話かと言うとトレードにおける『』についてです。

Aさん曰く『トレードで成功するには運は必ず必要だと思うのですが、どう思いますか?』という質問です。

話を続けて聞くと『成功したトレーダーは運が良いと感じる時ほど控えめに取引をする傾向がありますよね。』私が何故かと尋ねると『運が悪い時のトレードは慎重になりかえって結果が良かったりするでしょう。その教訓を生かしてるんでしょう・・』

話をされたトレーダーさんの真偽のほどは定かではありませんが、私が驚いたのはこのAさんがFXは前提に『運』でトレードするものと『定義』されていることでした。

知人に紹介されたこのAさんは、『金融アナリスト』としてソコソコ顔の売れた方だと紹介されたのですが、そういった方がFXを運で『定義』付けされているんだなと少し困惑した次第です。


『FX』はやり方一つでビジネスになる

わたし個人としての考えですが『FX』は『運』で取引を行うものではないと考える一人です。

運で行う根拠の無いトレードは只のギャンブルトレードであり、私はこういったやり方は推奨しません。FXはやり方や考え方ひとつで『ビジネス』にもなり、またギャンブルにもなるのです。

私のロジックはチャートにシナリオが描けエントリーポイントイグジットポイントも明確にできます。

唯一この『運』と言う言葉を私なりにFXで解釈するならば、それは『時間軸』になります。

例えばA地点で『エントリー』をかけB地点で『イグジット』する鮮明な『シナリオ』があったとします。

最終的にはこの『イグジットポイント』で決済をかけるのですが、いつ何時に到達するかは私にも分かりません。

途中思いもしない場所での遠回り(調整)をしたり、全く動かない(ボラなし相場)状態等含め、この『時間軸』だけは読めないのが事実です。

逆に『エントリー』から『イグジット』まで、ほぼ寄り道なしでトレードが完結できる時も多々あります。

わたし個人的にはこういった場面が、いわゆる『運』を感じる瞬間でもあります。

寄り道なしでトレードが終われば『運が良かった』と感じ、寄り道だらけで『損切り』を執行せざるを得なかった場合は『運が悪かった』と考えます。


勝っているトレーダーは『損益額』を見ない

あとAさんとのお話で唯一共感した話があります。それは勝っているトレーダーはトレード中に『損益額』を見て取引をしないということです。

Aさんの知り合いで成功された方は全員と言って良いくらいトレード中は『損益額』を見ないという事をお聞きしました。

勝てないトレーダーに多いのが、トレード中に電卓で損益を計算する方達です。例えば余剰資金の100万で取引を行ったとします。

この時、殆どの方は原資が『余剰金』なので最悪ゼロになっても大丈夫と言う考え方でトレードを始めます。ココで偶然にトレードに勝って資金が200万になったとします。

その後負け越しが続き、資金が当初の100万まで目減りした時点(建値±0)で取引をストップ出来る方なら、まだトレーダーとしての資質はあります。

しかし殆どの方達は最初の原資が『余剰金』なので、最悪は資金がゼロになっても大丈夫と言う前提で取引を行い、『手持ち資金』がゼロになるまで永遠と取引を行う結果となるのです。

こうなれば『種銭』をまた一から集める格好となり、再チャレンジするにも時間を要することに繋がります。

かたや100万の『建値』カットが出来た方は新たな相場で再びチャレンジする機会が与えられるのです。

こういった考え方一つでも相場に残れるか残れないかが決まってきます。


『相場』はトレーダーの都合に合わせて動かない

前述したように勝てない殆どのトレーダーはこの『損益額』を確認しながらトレードを行っているのではないでしょうか。

私は現在、『損益額』の確認回数はその日のトレードが完結した時点での1回のみです。淡々とトレードをこなしながら事務的に作業を行います。

しかし私もご多分に漏れず、FXを始めて勝てない時期は電卓片手にトレードを行っていました。

損益額を見ながらのトレードなので、『取られた分をその場で取り返す』トレードを行っていたのです。

負ければアタマがアツくなり、一挙に取り戻すイメージでトレードを行います。

もちろん、こういったトレードを行い勝てる事はまずありません。

『マーケット』は都合よくあなたに合わせて動いてはくれないのです。


『損益額』が気になるようなロッドやレバレッジでトレードは行わない

ココで初心者の方に私からのアドバイスです。トレード中に『損益額』が気になるのはもちろん理解できます。

先述したように私も勝てない時期はそうでした。もしトレード中、必要以上に『損益額』が気になるようでしたら『証拠金』や『レバレッジ』、『ロッド数』を一度見直して下さい。

初心者が必要以上に『損益額』を気にする理由は、トレードにおけるの自信の無さと『レバレッジ』や『ロッド数』のバランスの崩れから来るものです。

FXでトレードする際、根拠ある『手法』と『レバレッジ』、『ロッド数』は資金管理を行う上で重要なカギとなります。

『損益額』が気になるトレードを行ってるようであればそれは『ハイリスク・ローリターン』の典型だといえるでしょう。

リアルトレードで相場観を培う事はFXでとても大切な事です。しかしあなたが初心者の方なら『確実性』の低い手法しかお持ちではないと思います。。

『確実性』低い手法にはそれ相応の見合った『証拠金額・レバレッジ・ロッド数』で取引する事が重要です。

この調整が出来るようになれば、大きく負けても『これくらいなら、まだ大丈夫!』という気持ちにもなり、トレードもある程度『平常心』で行え相場を客観視できます。

初心者の方は、ある程度勝てる手法が身に付くまで、このやり方でトレードする事を推奨します。

そうすれば必要以上のリスクを抑えながら相場観にも触れる事ができ、トレードと平行してFXの勉強にも集中できるはずです。

後に、あなたが使用する手法に根拠が増せば、ロットを増やし、レバレッジを上げれば良いだけの話です。


マトメ

前述したように、初心者はトレードレベルを上げながら『レバレッジ』や『ロッド数』を上げれば良いだけの話です。

真面に『勝てる手法』のないのに、目先のお金に欲を出す取引はFXでは必ずと言って良いほど失敗します。

コツコツと努力を積み重ねすることによりお金は勝手についてきます。

最初は『実入り』が少なくて当たり前の事なのです。

『損益額』を気にしないトレードを私は強く推奨します。

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