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【インフレとは】わかりやすく解説
英語表記:inflation
インフレやデフレと言う言葉は皆さんも良く見聞きすると思います。
『インフレ』とは、正式に『インフレーション』と言い、わかりやすく言うと物の値段が上がり、お金の価値が下がることを言います。
これは物価上昇と、通貨価値の下落が継続的に続いている事を指します。
日本では、この『インフレ』の事を『通貨膨張(つうかぼうちょう)』とも言います。
『デフレ(デフレーション)』とは
『インフレ』とは逆で、通貨に対し物価が継続して下落する事象を『デフレ(デフレーション)』と言います。
『インフレ』も『デフレ』も一長一短の特性があり、どっちが良いとか悪いとかいう事はありません。
『インフレ』はなぜ起こる
『インフレ』は供給より需要が多くなる為に起こる事象です。
例えば企業がある商品を市場に流したとします。
そこへ客が殺到し、商品が売れて品薄になると商品の価格が上がるという事象です。
供給側の企業は利益が増え、そこで働く従業員の給料も増えるという好景気に見舞われた時期に起こる事象です。
一見、良さそうにも見えますが、実際にはモノの本質の価値と通貨価値とのバランスが崩れている状態です。
モノの価格はドンドン上がり、通貨の価値はドンドン下がって行く事に繋がります。
『インフレ』が起きると金融政策を発動
『インフレ』が起こり長く続くと、その国の通貨に対する信用度が低下し、経済を中心に様々な支障が起こります。
これを阻止し、対策を講じるために、その国の中央銀行は金融政策を発動します。
『インフレ』を抑えるには
『インフレ』とは継続して物価が上昇する事を言います。
この物価の上昇を抑える為に、その国の中央銀行は金融機関に国債等を売却する資金吸収オペレーションを発動し、市中に出回る余剰資金を回収し、市場における金利の上昇を促し始めます。
これを『金融の引き締め』と言います。
『インフレ』を示す主な指標
『インフレ』に関する指標は沢山ありますが、中でも有名なのが『CPI(消費者物価指数)』です。
物価指数の上昇率が『インフレ』の指標となります。
理想の『インフレ率』とは
経済にとって理想の『インフレ率』とは、緩やかな『インフレ』が望ましいとされています。
実際に『インフレ』は景気が良い時に発生します。