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FXの『ロールオーバー』とは/意味をわかりやすく解説
FXで言う『ロールオーバー』とは、通貨(通貨ペア)を保有する期間を2営業日以降へ持ち越すことを言います。
外国為替市場における決済法は取引の2営業日後となりますが、店頭外国為替証拠金取引ではトレーダーが決済を行うまで自動的に『ロールオーバー』が行われるシステムです。
わかりやすく言うと未決済建玉のポジションを、日を跨いで先延ばしするということになります。
又、この『ロールオーバー』時に発生するのが、スワップポイントと呼ばれるものです。
『ロールオーバー』での決済期限
FXでの『ロールオーバー』における決済期限はありません。
『ロールオーバー』を使う事により、資産の長期運用が可能です。
『ロールオーバー』が行われる理由
なぜ『ロールオーバー』が自動的に行われるのでしょうか。
前述した通り、店頭での『ロールオーバー』はポジションを保有した2営業日後を受け渡し日として取引が行われています。
そこで店頭外では実際の資金の受渡しを行わないで済むよう手間を排除し、自動で繰り越しの出来る『ロールオーバー』が採用されているという訳です。
『ロールオーバー』の処理時間
『ロールオーバー』の処理時間については、FX取引業者によって様々です。
取引前に必ず契約元へ確認しましょう。
※通常、米国標準時間は各社日本時間の午前7時前後、サマータイム期間中は日本時間の午前6時前後が『ロールオーバー』の執行される時間帯です。
『スワップポイント』とは
FXの『ロールオーバー』時に発生するのが、いわゆる『スワップポイント』と呼ばれるのもです。
この『スワップポイント』ですが、外貨預金と同じように考えている方も少なくありません。
しかし実際にはそうではありません。
『スワップポイント』とは、異なる金利の外貨の通貨ペアを用い、その通貨ペアを保有(ロールオーバー)することにより発生する金利差調整分の事を言います。
『ロールオーバー』を行う時の注意点
FXで『ロールオーバー』を行う注意点として、付随する『スワップポイント』が挙げられます。
これは『スワップポイント』が全て優位なものとは限らないからです。
通貨ペアに依っては金利差調整分がマイナスになるものもあり、こういった通貨ペアを『ロールオーバー』で保有する事により、『マイナススワップ』が日々加算される事も知っておきましょう。
もし『ロールオーバー』されるなら、扱う通貨ペアの『スワップポイント』を、契約されるFX取引業者に事前確認をとっておくのが賢明です。