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『兼業トレーダー』でも億トレは存在する
株・先物取引を約20年、FXはデイトレーダーとして約10年と通算約30年の投資歴を有するトレーダーのジョーと申します。
私の周りでは、仕事を持っている『兼業トレーダー』の方でもFXで稼ぐトレーダーは相当数います。
ある方は『社長業』をしながらFXでの年収は1億を越え、またある方は『サラリーマン』をしながら月々数万円のお小遣いを稼ぐ人も・・
そうです、『兼業トレーダー』の方でも億を稼ぐ方は実際にいるのです。
しかし、専業であっても他の職業を持つ兼業であっても、どちらのタイプの人も一朝一夕で成し得た事ではありません。
それ相応の努力を積まれてきたからこそ結果を出している方達ばかりです。
今回は、こういった兼業及び専業トレーダーの方達の年収をわかりやすく解説し、また専業が良いのか兼業が良いのか、一プロトレーダーの観点から書き留めていきたいと思います。
これを読む方で、もし専業トレーダーを志す方がいらっしゃるようなら是非最後まで読んでみて下さい。

『専業トレーダー』は推奨できません
昨今、FXに関する間違った情報(楽に稼げるや短期間で稼げる等)がたくさん溢れ、残念ながらその間違った情報だけが一人歩きしている現実があります。
FXで生計を立てる夢があるならこそ、ここで知って欲しい現実もあるのです。
結論から言いますと、あなたが未だ初心者なら専業は絶対におススメしません。
あなたが初心者でなくても現在継続して勝つのが難しいや、トレードに自信のない方への専業は推奨しません。
先ずは兼業でトレードを深く追求し、ある程度安定した収入を得れる手法を持ってから専業は考えましょう。
確かに兼業では時間的な制約などもあり、トレード自体難しい環境だと思います。
しかしその環境下でトレードし、且つ安定した収益を上げれる実力が無い限り専業では生活が成り立たないと思って下さい。
『FX』で稼ぐまでには相応の時間が必要
私はFXを始め、殆ど稼ぐことが出来なかった期間は約3年です。
それから徐々に勝てるようになり、5年後に今のロジックの根幹部分が完成し現在に至ります。
トレードを始めたころ、幸運かな時間だけはたくさんありました。当時は寝ることも惜しみ、朝早くから深夜まで良く勉強したものです。
これだけ勉強したのは人生初と言っていいくらいです。大学に入る時の勉強量など足元にも及びません。
これだけ努力して、ようやく少しずつ勝てるようになったのは3年が経ってからです。勝てなかった最初の2、3年間は小遣いもままならぬ状況に陥りました。
小遣いを稼げるなら未だマシな方でしょう。
収支は殆どマイナス勘定だったのを記憶しています。
『FX』で稼ぐには最低3〜5年は必要
私の周りでFXで成功した方達は、この厳しい期間を乗り越えてきた方達です。FXを始めて9割以上の方は、この期間で諦めるという統計もあります。
でも勘違いされないで下さい、この期間を単に耐え忍ぶだけで成功することはありえません。FXは人一倍努力された方しか相場に残れない厳しい現実があります。
但しFXは誰にでもチャンスを提供してくれます。石の上にも3年・・先人たちが残してくれたありがたいお言葉です。
私が皆さんに伝えたいのが、この年数です。これからFXで夢を掴みたいのなら最低でも、この3年を目途に目標を設定して下さい。
キツイ言い方をしますが、この3年を一心不乱に頑張って、もし結果が出ないようなら潔く諦める事も大切だと私は考えます。

トレーダーの年収
トレーダーの年収に関しては当ブログでも良くご質問頂く内容です。これからFXを始めようとしている方は今より収入を増やしたいと考えている方達だと思います。
FXトレーダーの年収がどれだけあるのか皆さん気になりますよね。では『トレーダー』が一体どれだけ稼いでいるのかを私が知っている限りの内容を書き留めていきます。
『為替ディーラー』とは
為替相場への参加者は大きく分けて『機関投資家』を含む『投機筋』と『個人投資家』に分類されます。
『機関投資家』とは『個人投資家』などから集めた多くの資金を使って運営する団体(ファンド等)のことを指します。
投資信託や年金基金等もこれら『機関投資家』に属します。
この団体の中でトレードを行うトレーダーのことを『為替ディーラー』と一般的に呼びます。
『為替ディーラー』と『個人トレーダー』の違いは報酬の受け取り方の違いにあります。
『為替ディーラー』は証券会社等に所属している一般のサラリーマン扱いとなるので、報酬は給料というカタチで受け取ります。
基本、安定はしていますが普通のサラリーマンよりも年収に差があるのが実情です。
これには成果制度を採用している会社が多いと言う背景があります。
まさに実力主義の世界です。
では『為替ディーラー』の年収は幾らかというと、一般的には800〜1200万円前後と言われています。
もちろんこれ以上に稼ぐ方も沢山います。
私の知人でも、『凄腕ディーラー』がいるのですが、この方はかるく2000万円以上は稼いでいます。
また良く耳にする『外資系ディーラー』達の年収は、一般の『為替ディーラー』より高く設定されているのが特徴で、2000万円超えの方も中には沢山いらっしゃいます。(聞くところによるとリーマンショック以降、収益性が悪くなり平均年収もかなり下がったみたいです)
※ここ数年では『プロップトレーダー』という新しいトレーダーのカテゴリーが誕生しております。詳しく知りたい方はココをクリックして下さい。
『個人トレーダー』は2種類から成る
『個人トレーダー』とは、会社等に属せずトレードを行う方のことを指します。
因みに私もこの『個人トレーダー』に属します。
『個人トレーダー』は大きく分けて2つに分類されています。
専業トレーダー
兼業トレーダー
専業・兼業トレーダーとは
『専業トレーダー』は、主にトレードだけで生計を立てている人のことを指します。
もう一方の『兼業トレーダー』は、FX以外の主な収入源をも持ちながら、トレードを副業として行っている人のことを指します。
『兼業トレーダー』は、サラリーマンや自営業の方が多いのも特徴です。
『専業トレーダー』の年収
『専業トレーダー』の年収はトレーダーにより様々です。
『専業』になるという事は最低限、生活が保障される利益を確保しなければなりません。
この『生活レベル』も『トレーダー』によって様々だと思うので一概には言えませんが、私の場合、FXをやり始めた当初は収入(利益)など殆どありませんでした。
FXを始めて約3年前後にナントか生活の基盤が出来始めたという感じです。
FXでは、『継続して勝てる手法』を持てるかどうかが重要な問題になってきます。
コレさえ持てれば収支は右肩上がりで増えだすのも事実です。
もちろん億単位の収入も夢ではありません。
しかし現実は大変厳しく、こういった『個人トレーダー』は全体の1割以下だと言われています。(個人的には1割も満たないと思います)
私が知る限り、様々な『専業トレーダー』の方達がいるのですが、中には年間通じて収支がゼロの方、またマイナス計上されている方がいらっしゃるのも現実です。
こういった方達の多くは兼業時代に蓄えた『資金』を使い食い繋いでいる方が殆どです。
つまり、FXは要である『継続して勝てる手法』が持てるかどうかによって年収は変わってくるということです。
因みのソコソコ勝てている『専業トレーダー』の年収は、私が聞くところによると500〜1.000万程度だと耳にします。
この収入額だけを見て判断するなら、相応の生活水準を達成できていると言えるのではないでしょうか。
『専業トレーダー』で『継続して勝てる手法』をお持ちでなければ、大きなリスクを背負いながらのトレード環境となります。
因みに自身の年収ですが、私を含め周りで成功されているトレーダーは桁が変わるのも事実です。

『兼業トレーダー』の年収
では次に、『兼業トレーダー』の年収について書き留めていきます。
『兼業トレーダー』は、生活の基盤となる本業での収入があります。
本業ありきの『トレード』なので、利益もさほど深く追及もしなくて済むという、『メンタル面』には余裕ある『トレード』を行えるメリットがあります。
デメリットで言うと『トレード』に費やせる時間が限定されるという事です。
『専業トレーダー』はFXに費やせる時間は沢山つくれます。
これに比べ『兼業トレーダー』の方達は、あくまで『本業』優先の『トレード』となり、取引等に費やせる時間が限られてくるという事です。
こういった事が『兼業トレーダー』の最大のネックでは無いでしょうか。
『兼業トレーダー』の平均年収は、私が知る限り勝てる人でも年数百万程度でしょう。
数百万程度と言っても本業分があるので小遣いとしては十分だと思います。
しかし中には『本業』で稼いだソコソコの原資をマーケットへ投入し、レバレッジを効かせ億単位で稼ぐ方も中にはいらっしゃるみたいですね。
『兼業トレーダー』を推奨
現役の『専業トレーダー』であり、また『プロトレーダー』でもある私の立場から皆さんに伝えたいのは、先ずは『兼業トレーダー』で『継続して稼げるレベルまで頑張りましょう!』と言う事です。
FXで『継続して勝てるトレーダー』になるという事は生半可なことではありません。
他のお仕事同様、成功したと言える域に達せれる方は一握りの方だと思って下さい。
巷で良く聞く『FXは簡単に稼げる!』や『直ぐに儲かる!』は全て偽りです。
もしあなたががFXで『不労所得』を得ようと考えているなら諦めた方が賢明でしょう。
そういった考えでトレードを行えば資金など一瞬で吹き飛ばします。
決して甘い世界ではありません。
サラリーマンの方がずっと楽です。
最初は基盤のある本業で『生活費』を稼ぎながらトレードを行うのが一番望ましいやり方だと私は考えます。
『継続して勝てるトレーダー』になるには、根拠ある手法を獲得する為に並々ならぬ努力と正しい『相場観』を習得する為の経験値が必須となり、相応の時間が必要です。
焦らずジックリと腰を据えてチャレンジしてみては如何でしょうか。
『兼業トレーダー』として、FXでの収益が平均化できれば、その時が『専業トレーダー』への門戸が開かれたという事になります。
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