【円高円安とは】わかりやすく解説
『円高円安』とは、例えばドル/円やユーロ/円などのように、2つの通貨(通貨ペアと言う)の交換時における『円』の強さを示します。
これは為替取引の性質上、一方の通貨が高く(安く)なれば、もう一方が安く(高く)なるという関係から来るものです。
一般に『円高』と『円安』は、外国為替市場において、日本円が他の通貨に対して強い(高い)か、弱い(安い)かを示し、この高いか・安いかという概念は、他の国の通貨に対する日本円の相対的な価値を示す事になります。
『円高』とは
『円高』とは、ドル/円では日本円の側から見れば『円高』になりますが、米ドル側から見れば『ドル安』になります。
- ドルに対し円の価値が上がれば『円高』と言います。
- 円の価値が上がる ⇔ ドルの価値が下がる。
※例えば1ドルが100円から90円になれば『円高』になります。
『円高』場合、経済への影響で言うと、輸入企業はメリットが大きくなり(円が強いのでその分安く買える)、海外旅行では両替が有利に行えます。
『円安』とは
『円安』とは、ドル/円では日本円の側から見れば『円安』になりますが、米ドル側から見れば『ドル高』になります。
- ドルに対して円の価値が下がれば『円安』になります。
- 1ドル買うのに今までより多くの円が必要になります。
- 円の価値が下がる ⇔ ドルの価値が上がる。
※例えば1ドルが100円から110円になれば『円安』になります。
『円安』の場合、経済への影響で言うと、輸出企業はメリットが大きくなり(円が弱いのでその分多く売れます)、海外旅行では両替が不利になります。
『円高円安』の要因
為替相場において『円高円安』を考える際には、日本円と外貨のどちらに要因があるのかを確認する事が重要です。
特にドル/円の動向については、全てのクロス円(米ドル以外の外国通貨と日本円の組み合わせ)に影響が出るので注意が必要です。