FXでの『流動性』とは
英語表記:liquidity
FXで使用する『流動性』という言葉ですが、これは市場(インターバンク)で『換金』が容易に出来るか否かという状態を示す言葉で使用します。
単純に『換金』が容易にできる通貨ペアは『流動性』が高いと判断し、逆に『換金』が中々しづらい通貨ペアは『流動性』が低いと判断します。
FXは各通貨ペアを用いて差益を狙った取引です。
取引を成立するには、『売る人』が居れば『買う人』が必要です。
例えば、あなたが売っても『買う人』が居なければ取引は成立しないと言う事です。
これは単純に市場参加者が多いか少ないかによって決定づけされるものです。
市場参加者の多い通貨ペアは『流動性』が高いので換金もし易く、逆に市場参加者の少ない通貨ペアは『流動性』が低いので『換金』しにくいという事になります。
『流動性』の高い通貨ペアとは
『流動性』の高い通貨ペアとは、いわゆるメジャー通貨と言われるものです。
例えば皆さんが知る『ドル/円』や『ユーロ/ドル』がコレに該当します。
取引量だけを見ても、『ドル/円』や『ユーロ/ドル』だけで全体取引の4割を占めています。
如何に『流動性』が高いかが分かる数値です。
これとは逆に『流動性』の低い通貨ペアとは、『南アフリカ・ランド/円』や『トルコ・リラ/円』などを代表とするマイナー通貨と呼ばれるものになります。
『流動性』は各マーケットでも使用する
『流動性』と言う言葉を用いるのは通貨ペアに限った話ではありません。
各市場における参加者の多さによっても『流動性』と言う言葉を使用します。
『流動性』の高い市場と言えばロンドン市場やニューヨーク市場が最も有名です。
『流動性』が低い市場の変動率に注意
『流動性』の低い(参加者の少ない)市場では、売買が成立しにくい状況に陥り易く、変動率(ボラティリティ)が場合によっては異常に高くなり、注文が約定しなかったり、スプレットが異常に広がる場合があるので注意が必要です。
これは皆さんも知る、重要指標(※代表的なのが米国の雇用統計)の発表時などに見られるのも特徴です。