『PMI指数』とは
『PMI指数』とは『Purchasing Manager’s Index』の略で、日本語では『購買担当者景気指数』と言います。
この『PMI指数』で、世界で最も有名なのがアメリカの『ISM製造業景気指数』と『ISM非製造業景気指数』です。
『PMI指数』の内容次第では相場を大きく動かす要因となります。
FXトレーダーなら必ず知っておくべき経済指標の一つと言えるでしょう。
この『PMI指数』を算出するには、製造業やサービス業の購買担当者を対象に、アンケートもしくは聞き取り調査で以下の項目7点を軸に調査を行います。
『PMI指数』のアンケート内容
- 新規受注
- 生産高
- 受注残
- 価格
- 価格
- 雇用
- 購買数量
※上記7項目で聞き取った内容に一定のウエイトを掛け、そこから算出する指数のことを『PMI指数』と言います。
『PMI指数』の役割
『PMI指数』は、世界で多くの国が用いる代表的且つ重要な『経済指標』の一つに数えられます。
特にマーケットにおいては下記に示す『PMI指数』が重要視されています。
- 『ISM製造業景気指数』/アメリカ
- 『ISM非製造業景気指数』/アメリカ
- 『中国製造業購買担当者景気指数』/中国
『ユーロ圏総合PMI』/ユーロ
一般に『PMI指数』は、その国に在る企業の購買担当者に直接調査をかけ、その結果を積み上げて算出します。
また『PMI指数』は実態経済を正確に反映しやすいのが特徴です。
更に『PMI指数』の公表時期はGDP(国内総生産)など他のマクロ経済指標よりも早く、その中でも『製造業PMI指数』は将来の景気動向を予測する先行指数として重要視されます。
これは原材料及び部品等を調達する製造業の購買担当者が、取引先の動向や製品の需要、自社の生産計画などを深く見極めた上で仕入れを行い、その景況感は数カ月先の景気動向を敏感に映すとまで言われている背景があるからです。
『PMI指数』を使った景況判断
『PMI指数』は、景況感の改善と悪化の分岐点が、ちょうど半ばとなるのが『50』です。
この『50』を上回ると景気拡大色が強くなり、逆に『50』を下回ると景気後退色が強くなると言われています。
つまり『景気が良くなる』と考える人が多いほど数字が高くなり、逆に『悪くなる』と思う人が多くなれば数字は下がると言う具合です。