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『GDPとは』簡単に解説
英語表記:Gross Domestic Product(※頭を取ってGDP)
『GDP』とは、日本で言う『国内総生産』の事を言います。
簡単に言うと、その国や地域の『経済力』を計る重要な『経済指標』だと思って下さい。
その国や地域に住所を置く、個人や企業が生産した付加価値(※サービスや物)をマトメあげたものです。
また『GDP』は、その国や地域の『経済成長率』の『値』に直接繋がります。
※日本企業が海外で生産した付加価値(サービスや物)は、日本の『GDP』には含まれていません。
『GDP』は2種類
『名目GDP』とは
『名目GDP』とは、国内で生産される物とサービスに市場価格を掛けて価値を計算し、これらを全てを合計することで算出される指標です。
『実質GDP』とは
『実質GDP』とは、『名目GDP』から物価の変動値を取り省いたものを示します。
『GDP』の構成内容
『GDP』とは、その国や地域の『経済力』の目安となる『経済指標』です。
原則、『GDP』では、国内市場で取引された『財』や『サービス』における『生産』のみを計上しています。
国内市場で取引されないものは『GDP』には一切繁栄されません。
また『家事』や『ボランティア』といった活動に付随する付加価値も『GDP』には含まれておりません。
例外として、持ち家の『家賃』などは帰属計算される場合があります。
古美術品に関しては中間財における取引は算入されず、地下経済に関しても除外の対象となります。
※EU圏では2014年以降、『麻薬取引』や『売春』など地下経済と呼ばれるものに関しても『GDP』へ計上しているのが特徴的です。
日本の『GDP』
日本の『GDP』の算出方法ですが、内閣府が推計(2001円以前は経企庁が担当)し、『GDP』を『速報値』と『改定値』に分けて発表します。
この『GDP』の『速報値』と『改定値』の算出法は、諸外国同様に日本でも公開されておりません。
日本の『GDP』は世界第3位
- アメリカ:20.58兆米ドル
- 中国:13.89兆米ドル
- 日本:4.96兆米ドル
※上記『GDP』の名目数値は2020年1月現在のものです。
『経済成長率』とは
その国や地域の『経済成長』を推定するには、その国や地域が発表する『GDP』を前年同期や前期と比べ、一人当たりどの程度増減したのかを確認する事で算出されます。
この算出された数値をパーセンテージ(%)で示したものを『経済成長率』と呼んでいます。
『三面等価の原則』とは
新しく生み出された付加価値(サービスや物)は、個人の賃金や企業の利益となり、それぞれに分配されます。
この分配されたもので家計は消費し、企業は投資等を行ないます。
その為『GDP』は『生産』や『分配(所得)』、また『支出』等を含め、どの角度から見ても同じ『値』になるのが特徴です。
これを『三面等価の原則』と言います。
世界における『GDP』ランキング
順位 | GDP | 人口一人当たり |
1 | アメリカ | モナコ |
2 | 中国 | リヒテンシュタイン |
3 | 日本 | ルクセンブルク |
4 | ドイツ | バミューダ諸島(英) |
5 | イギリス | ケイマン諸島(英) |
6 | インド | マカオ |
7 | フランス | スイス |
8 | イタリア | ノルウェー |
9 | ブラジル | アイルランド |
10 | 韓国 | アイスランド |
前述した通り日本は3位です。
あと人口一人当たりのGDPでは4位と5位にタックスヘイブンでもあるバミューダー諸島やケイマン諸島が入っています。
ここに掲載できなかった気になる国では、ロシアが12位、オーストラリア13位、スペイン14位、サウジアラビアは18位でスイスは20位です。(※2020年1月公表の国際連合(国連)及び各国統計より抜粋)