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【ジャスダックとは】わかりやすく解説
英語表記:Japan Association of Securities Dealers Automated Quotations(※直訳すると日本証券業協会自動見積り)
『ジャスダック』の名前の由来ですが、上記(英語表記)の頭文字を取って『JASDAQ(ジャスダック)』と呼ばれています。
『ジャスダック』とは、東京証券取引所(東証)が運営・管理する株式市場の一つです。
わかりやすく言うと中小株を中心とした700社以上が上場する歴史ある日本の市場です。
『ジャスダック』は『マザーズ』と同様に、元々は新興企業銘柄など『ベンチャー企業』をメインに扱う市場でしたが、近年では新興企業とは言えない企業が多くを占めています。
これには『ジャスダック』の長い歴史と、店頭登録制度が発展した事に理由があります。
2013年には876社が『ジャスダック』に上場していましたが、2019年には720社と減少。
多くの優良銘柄が東証二部等へ市場を変更した背景があります。
2つの区分からなる『ジャスダック』
『ジャスダック』は下記区分からなります。
この区分設定においては企業が上場するにあたり上場基準の違いや審査内容によって位置づけされています。
- 『ジャスダック・スタンダード』
- 『ジャスダック・グロス』
『ジャスダック・スタンダード』とは
『ジャスダック・スタンダード』は、一定の事業規模や企業実績を有した企業を対象としています。
『ジャスダック・スタンダード』では老舗企業が中心となり、新しく上場するには企業として一定の規模や利益水準が必要です。
『ジャスダック・スタンダード』は直近1年間の利益の総額が1億円以上で、これに満たない場合は時価総額が50億円以上が必要になってきます。
又これに準じて純資産も2億円以上が必要です。
2019年時点で『ジャスダック・スタンダード』には683社が上場しています。
『ジャスダック・グロス』とは
『ジャスダック・グロス』は、『ジャスダック・スタンダード』とは対照的に新興企業などが中心となった市場です。
審査基準として、仮に現在赤字企業であっても将来的に成長が見込める企業なら上場も可能です。
『ジャスダック・スタンダード』にあるような利益に関する要件等は無く、純資産が現時点でプラスであれば大丈夫です。
『ジャスダック・グロス』では、あくまで将来的に成長の可能性があるか否かを総合的に判断します。
2019年時点での『ジャスダック・グロス』の上場企業数は37社となっております。
※追記〜現在『ジャスダック』での新規上場は『ジャスダック・スタンダード』のみとなります。本来なら『ジャスダック・グロス』に上場する多くの企業は、マザーズへの上場へと方針転換を行っております。
こういった背景もあり『ジャスダック』の上場企業は減少傾向にあると言っても過言ではないでしょう。
『ジャスダック』の指数
『ジャスダック』の指数は大きく分けて下記に示す3つからなります。
- 日経ジャスダック平均株価
- ジャスダックインデックス
- ジャスダック・TOP20
『日経ジャスダック平均株価』とは
『ジャスダックインデックス』とは
東京証券取引所が算出した『ジャスダックインデックス』は、『ジャスダック』における全銘柄に対し時価総額加重方式にて算出した数値の事を言います。
ココで言う、時価総額加重方式とは『トピックス』と同じ算出方法になります。
『ジャスダック・TOP20』とは
『ジャスダック・TOP20』とは、ジャスダックを代表する20銘柄を東京証券取引所が選抜した指数の事を言います。
『ジャスダック』の特徴として、殆ど動きのない銘柄も多数存在します。
こういった背景もあり、『ETF』では魅力度が欠ける為、『ジャスダック』の市場の中でも比較的に動きのある銘柄や、時価総額がそこそこある銘柄に焦点を当て選抜したのが『ジャスダック・TOP20』です。
『ジャスダック』の主な上場銘柄(TOP10)
- 日本マクドナルドホールディングス/時価総額:6.754(単位/億円)
- ワークマン/時価総額:3.777
- ハーモニック・ドライブ・システムズ/時価総額:3.626
- セリア/時価総額:2.954
- ユニバーサルエンターテインメント/時価総額:2.883
- 東映アニメーション/時価総額:1.852
- ナカニシ/時価総額:1.813
- エスケー化研/時価総額:1.453
- フクダ電子/時価総額:1.354
- UTグループ/時価総額:1064
※2019年3月現在