目次
プライス(取引)ボードには2種類のレート表示
FXの『プライス(取引)ボード』に表示される2つの値(レート)
皆さんはこの値(レート)の意味を理解されていますか?
『取引ボード』に表示される『BID』と『ASK』
BID~売値
ASK~買値
この2つ(売値・買値)の差額をスプレットと言います。
【BID&ASK】の見方
上の画像は皆さんが良く目にするプライス(取引)ボードに表示される2つの『レート』です。(FX取引業者に依りプライスボードのデザインは様々です。)
BID=トレーダーが売る時の価格
ASK=トレーダーが買うときの価格
つまりトレーダー側から見ると『BID』は『売値』を示し、『ASK』は『買値』を示しています。
上記画像では『BID』が107円5銭、『ASK』が107円5.3銭となっています。
これは現時点で1ドルの『売値』が107円5銭、『買値』が107円5.3銭という事です。
では、あなたが契約されているFX取引業者から見たレートはどう見るのでしょう?
FX取引業者はトレーダーが売りたいものを『買い』、トレーダーが買いたいものを『売り』ます。
FX取引業者側からすると『BID』は『買値』、『ASK』は『売値』。
トレーダーならこの仕組みは覚えておきましょう。
レートの見方&スプレッド
では次に『レートの見方』と『スプレット』について解説します。
再度画像をご覧ください。
左側に表示される『BID』が『売り』のレートです。
右側の『ASK』に表示されるのが『買い』のレートになります。
このプライスボード上で今からあなたが『取引』を始めると想定します。
先ず『買い』のレートをクリックすると『ASK』に表示されている価格でドルを『買う』という注文が約定されます。
ここで再度注文画面を見てみましょう。
『ASK』の方が『BID』よりも高くなっているのが分かりますか?
この差額を『スプレッド』と呼びます。
『スプレッド』とは売値と買値の差額の事です。
では再度画面を見て下さい。
2つのレート間に『0.3』と表示(各FX取引業者で表示方法は異なります。)されています。
これが『スプレッド』で、今回は『0.3銭』だという事が分かります。
この『スプレッド』が、トレーダー側から見たFX取引の実質的なコストです。
表示されている価格の107円5.3銭で買うと、売値との差額である0.3銭マイナスからスタートすることになります。
仮にここで1ドルを107円5.0銭で売ると、1通貨あたり差額分の0.3銭マイナスです。
この場合『スプレッド』が0.3銭になるので、例えば1万通貨の取引をした場合は30円のコストが発生するという事です。
FX取引業者に依っては『取引手数料0円!』と宣伝している業者も多いのですが、実際にはこの『スプレット』が手数料だと思って下さい。
『スプレッド』は実質の手数料
では何故この『スプレッド』がFX取引業者の手数料になるのでしょう。
それはトレーダーが『買い注文』を約定後、その直後にFX取引業者が『売り注文』を出す手間があるからです。
この手間賃が手数料になります。
まとめ
取引ボードに表示される2種類(※BID、ASK)のレート差が『スプレット(取引手数料)』になるということが分かったと思います。
トレーダーにとって『スプレット』は重要な値です。
当然ロット数が多ければ手数料も増えていきます。
FX取引業者を選定するにあたり『スプレット』は大事な要素です。
業者によっては、ある局面で必要以上に『スプレット』を広げる悪徳業者も存在します。
ご自身の大切な資金を守る意味でも『スプレット』は調べておいた方が賢明でしょう。