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【オセアニア通貨とは】わかりやすく解説
『オーストラリア・ドル』や『ニュージーランド・ドル』を軸とする『オセアニア通貨』。今回は『オセアニア通貨』について解説します。

『オセアニア通貨』とは
『オセアニア通貨』とは、オセアニア地区と呼ばれる場所で使用される通貨のことを言い、またこの通貨は『オーストラリアドル(豪ドル)』と『ニュージーランド・ドル』を一括りにして『オセアニア通貨』と呼んでいます。
また、『オーストラリア連邦』での通貨コードは『AUD/オーストラリア・ドル』、『ニュージーランド』での通貨コードは『NZD/ニュージーランド・ドル』になります。
余談ですが、現在の『オーストラリア・ドル』の銀行券(オーストラリア準備銀行(RBA)発行)は『植物性繊維紙』でなく、薄いプラスチック(ポリマー)シートに印刷された『ポリマー紙』というもので造られています。
日本銀行券でいう、透かし部分に透明のフィルムが使われており、水に浸かって破れたり、手で破る事ができない、たいへん丈夫なものです。
これを造るに製造コストはかかりますが、耐用年数は植物性繊維紙の3~5倍といわれていいます。
現在『RBA』と『オーストラリア連邦科学産業研究機構』の技術による、この非繊維・無孔の二軸配列ポリプロピレン・ポリマー加工という銀行券は世界各国に広がっていますが、これはオーストラリアへの委託生産、または技術供与によるものです。(他の技術にはデュポンのポリエチレンポリマー繊維紙幣があり、コスタリカおよびハイチで採用されているみたいです)

『オセアニア地域』とは
『オセアニア地域』とは、世界六大州の一つで『オーストラリア大陸』、『ニュージーランド』、あと太平洋に位置する『ポリネシア諸島』、『メラネシア諸島』、『ミクロネシア諸島』からなる島々で構成されています。
『オーストラリア・ニュージーランド』の歴史的背景
年月 | 略史 |
---|---|
1642年 | タスマン(オランダ人探険家)により発見される。 |
1769年 | クック(英国人探険家)南北両島を探検する。 |
1840年 | イギリス代表と先住民マオリ族の伝統的首長との間でワイタンギ条約署名(これによってイギリスはニュージーランドを自国の植民地とする) |
1907年 | イギリス自治領となる。 |
1947年 | イギリスのウェストミンスター法受諾(英国議会から独立した立法機能取得) |

『オセアニア通貨』を使用する地域
一般的に『オセアニア通貨』とは、『オーストラリア』の『豪ドル(オージードル)』と、『ニュージーランド』の『NZドル』ですが、『オーストラリア』と『ニュージーランド』以外の地域(前述した島々等)で自国通貨を持たない国は、『米ドル』及び『豪ドル』が多く使用されています。
また、ポリネシアのナウル・ツバル・キリバスでも『豪ドル(オージードル)』が主に用いられています。
『オセアニア通貨』の特徴
過去の話ですが『オセアニア通貨』は先進国の中でも比較的に金利の高い『通貨』でもありました。
今でも金利が高いという通貨イメージを持つ方が多いと思うのですが、以前と比べると今では金利が低下し、『高金利通貨』としての魅力が少ないのが現実です。
『オセアニア通貨』と中国との関係
『オーストラリア』は主に鉄鉱石や石炭など、資源の輸出を主な産業とし、また『ニュージーランド』は『乳製品』などの輸出が主な産業となります。
どちらの国も『中国』は主要かつ重要な輸出先相手国であり、経済的な関係は切っても切れない深い間柄です。
この為に『オセアニア通貨』は『中国』の経済影響を敏感に受けるという特質があり、『オセアニア通貨』は『中国』における『経済指標』や『経済情報』に強く影響を受ける傾向があると言う事を覚えておきましょう。