【世界恐慌】コロナが不況を招く

【世界恐慌】コロナが不況を招く

『新型コロナウィルス』により被害を受けた多くの方へ心よりお見舞い申し上げます。

今回はこの『新型コロナウィルス』がもたらした『コロナショック』と言われる経済への影響を中心に書き留めていきます。

『新型コロナウィルス』は、今現在も勢いを衰える事もなく世界中で猛威を振るっています。

人類はこの未知のウィルス、『新型コロナウィルス』と今後どう戦い、また経済対策をどう打ち出せば良いのでしょうか。

『コロナ危機（コロナショック）』とは

『コロナ危機（コロナショック）』とは、今回の『新型コロナウイルス』が世界的に大流行したことで、2020年2月に始まった全世界規模の株価の暴落を含めた金融、経済危機の事を指します。

疫病学での見解では100年に1度の『感染症クライシス』とも言われ、人類に甚大な被害を及ぼす可能性があるとも言われています。

また、これによって影響される経済ですが、過去に陥った経済危機であるリーマンショックを遥かに凌ぐとも言われています。

『新型コロナウィルス』とは

『新型コロナウィルス』は、中国の武漢市で昨年の暮れ（2019年）に初めて確認されています。

『新型コロナウィルス』は、人に感染するコロナウイルス（他7種類あり）の一つと言われ、人間に対しては病原性があり、感染症である急性呼吸器疾患（COVID-19）を起こします。

2020年には国際ウイルス分類委員会（ICTV） がSARS-CoV2（Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2）と命名をしました。

中国の武漢市で原因不明の肺炎患者が初めて報告され、2020年1月に新種の『コロナウイルス』と特定されます。

2020年1月に特定された以降、『新型コロナウィルス』は武漢を中心に中国全土で猛威を振るい現在の感染拡大へと繋がります。

この時期にＷＨＯは、未だウイルスは中国国内に留まると楽観視しておりましたが、時間の経過と共に『新型コロナウィルス』は世界各国へ急速に蔓延拡大を始めます。

2020年3月に入ってからは欧米などを中心に感染拡大し、ＷＨＯはついにパンデミック（世界的大流行）宣言を行います。

『新型コロナウイルス』による大きな流れを時系列で見る

【2019.12月】

• 12/08〜中国、武漢市で原因不明の肺炎患者が報告される
• 12/31〜初めてWHOへ報告される

【2020.01月】

• 01/07〜新種のコロナウイルスと断定
• 01/09〜中国国内での最初の死者が発生する
• 01/16〜日本国内で中国人感染者を発見
• 01/20〜中国で人から人への感染確認を公表
• 01/23〜武漢市を感染拡大で当局が封鎖する
• 01/30〜日本では国内での感染者数が10人を超えた時点でようやく『新型コロナウイルス感染症対策本部』設置
• 01/31〜WHOが公衆衛生上の『緊急事態』を宣言する

【2020.2月】

• 02/01〜全世界における『新型コロナウィルス感染者』が1万人を超える
• 02/05〜日本国内ではダイヤモンドプリンセスというクルージング船内で感染を確認し横浜港にて14日間の隔離措置を開始する
• 02/11〜WHOが急性呼吸器疾患（新型肺炎）を「COVID-19」と命名する
• 02/13〜全世界の感染者が5万人を突破、日本で最初の死亡者が発生
• 02/26〜韓国では『新型コロナウィルス感染者』が1000人を超える
• 02/27〜国内では安倍総理大臣が日本全国の学校に臨時休校要請を打診
• 02/28〜感染拡大の続く北海道で緊急事態宣言を公表
• 02/29〜イタリアでは『新型コロナウィルス感染者』が1000人を超える

【2020年.3月】

• 03/07〜全世界では『新型コロナウィルス感染者』が10万人を超える
• 03/08〜世界で『新型コロナウィルス感染者』に確認された国・地域は100ケ国にのぼる
• 03/09〜『新型コロナウィルス感染者』による影響で原油国の減産協議が決裂し、ロシアとサウジアラビアの原油価格戦争で原油価格が暴落
• 03/11〜WHOが事実上のパンデミック（世界的な大流行）を宣言
• 03/12〜アメリカがヨーロッパからの入国拒否を表明
• 03/19〜全世界で感染者が20万人を越え、イタリアは死亡者数で世界最多を更新
• 03/20〜世界で死亡者が1万人を超える
• 03/21〜日本国内では『新型コロナウィルス感染者』が1000人を超える
• 03/23〜世界では『新型コロナウィルス感染者』が30万人を超える
• 03/25〜スペインではイタリアに次ぎ死者数が２位となる
• 03/26〜世界で『新型コロナウィルス感染者』による死亡者数が2万人を超える
• 03/27〜世界で『新型コロナウィルス感染者』は50万人を越え、アメリカでの感染者数は約10万人を越え（推定）て世界最多
• 03/30〜世界では『新型コロナウィルス感染者』の死亡者が3万人を超える

『新型コロナウィルス』による世界経済への影響

2020年の経済推移ですが、2019年同様に株価も堅調に推移すると予想がい多い中、『新型コロナウィルス』による世界レベルでの株価の大暴落を引き起こすカタチとなりました。

中国武漢市で『新型コロナウィルス』が発生した頃を振り返ると、日本ではオリンピックの準備が急ピッチに行われ、世界の株価も上り調子で堅調な世界経済が構築されていたさなかに今回の『新型コロナウィルス』が発生し株価の大暴落へと繋がります。

イタリアにおける『新型コロナウィルス』による感染拡大でダウ平均が1000ドルを超える暴落を始め、これが発端で世界的な株価大暴落の引き金となります。

その後のマーケットはまさに恐怖に覆われたと言っても過言ではないでしょう。

私はＦＸトレーダーですが、今まで見た事のないチャートの動きを今現在も確認しております。

3月23日にはダウ平均が当面の下値（18,591.93）をつけるまで、これでもかと言うくらい下落が続き、アメリカではドナルド・トランプ氏が大統領に就任し、僅か３年で史上最高値の29,551.42（終値/2020.2.12）をつけましたが、『新型コロナウィルス』が発生後、たった1カ月で1万ドル超の大暴落を引き起こします。

現在のマーケットの動きを見る限り、トランプ相場は全て終わったと言っても良いでしょう。

世界経済は『新型コロナウィルス』を発端に未知の領域へと大きく変貌しようとしています。

『新型コロナウイルス』による世界経済の動きを時系列で見る

【2020.02月】

• 02/03〜中国における株価指数が暴落を始める。チャイナショック以来の下げ幅を記録
• 02/12〜ダウ平均が史上最高値29,551.42（終値）を更新
• 02/24〜ダウ平均がイタリアによる感染拡大が広まった事に依り、1031.61ドル（-3.56％）暴落
• 02/25か〜日経平均は781.33円（-3.34％）暴落を記録
• 02/27〜ダウ平均は投資家が『新型コロナウィルス』の影響の不透明さを懸念し、1190.95ドル（-4.42％）暴落

【2020年.3月】

• 03/09〜原油の急落が始まり、『新型コロナウィルス』の更なる懸念で世界的な株価の大暴落が始まる（日経平均は-5.07％、FTSE100は-7.69％、DAXは-7.94％、CAC40は-8.39％、ダウ平均は-7.79％）
• アメリカはヨーロッパからの渡航（入国）禁止措置で世界レベルでの株価大暴落が始まる（FTSEが-10.87％、DAXは-12.24％、CAC40は-12.28％、ダウ平均は-9.99％）
• 03/13〜再度、日経平均が暴落（-6.08％）
• 03/16〜『新型コロナウィルス』による世界レベルでの景気後退が囁かれマーケットではダウ平均がブラックマンデー（1987年）以来の大暴落（－2997.10ドル、-12.9％）を引き起こし歴史にこの日を刻む運びとなります
• /03/18〜VIX指数は一時85.47、ダウ平均は-6.30％の暴落幅

世界経済への対策

『新型コロナウィルス』による経済への影響は計り知れないものがあります。

現在もなお『新型コロナウィルス』による感染者は日増しに増えており、世界中で経済活動が停滞し、世界恐慌へと向かうペースで下降の一途を辿っている様相です。

今回の『新型コロナウィルス』による世界経済に対する影響を考えると、今後は経済対策と感染症対策の二つを同時進行で行う必要性があります。

『新型コロナウィルス』に関してはもちろん治療薬とワクチンに他なりません。

アメリカでは大手製薬メーカーが来年早々にはこの『新型コロナウィルス』の治療薬が完成すると公表もありました。(３／31報道）

また、金融経済面では、世界的な信用収縮を防ぐために潤沢な米ドルを大量供給する必要性があるのは必至だと思われます。

各主要国の動き

アメリカ

アメリカにおける国全体の政策対応は大統領府が行い、各州での政策対応は州政府が行っいます。

今回のパンデミック対応に関しては『疾病対策センター／CDC』を中心とした動きのようです。

ヨーロッパ

ＥＵ（ヨーロッパ連合）に関しては、通常その国により政策が異なりますが、今回は日本と違い殆どの国が『新型コロナウィルス』の量的検査を行い、感染者数のデータを計り処置を行っております。

またドイツでは致死率を最低限（感染国では一番低い致死率を維持）に留める事に現在成功し、こういった国がある一方で医療崩壊を起こしているイタリアやスペインでは多くの死者が出ている模様です。

中国

『新型コロナウイルス』の感染拡大の発端となった中国。

『新型コロナウイルス』対策は、中央政府の管轄下に属す中国疾病管理予防センターという部署が中心となって動いている状況です。

日本

日本では、政府内に『新型コロナウイルス感染症対策本部』を設置しています。

安倍首相の元、政策対応が行われ地域対応に関しては各自治体が主体となり動いています。

マトメ

今回は『新型コロナウィルス』に関する、これまでの大まかな流れを時系列でまとめました。

人類と『新型コロナウィルス』という未知との戦いが既に世界規模で始まっております。

前述した通り、アメリカ大手の製薬会社の治療薬が来年早々にも出回る報道（３／31時点）もあり一筋の灯も見えています。

また一方で、ＷＨＯは終息までにはあと数か月が必要との見解もあり、非常に不安定な経済情勢にあることには間違いありません。

この先日本でも、『新型コロナウィルス』による影響で大手企業を含んだ多くの倒産が相次ぐでしょう。

私達が今まで経験のしたことの無い経済状況となる可能性があるという事です。

『新型コロナウィルス』が、人類（経済を含む）への甚大な被害をどこまで広げるのかが今後の焦点となるでしょう。

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