『メガバンクとは』わかりやすく解説

日本の銀行業界は以前(昭和時代)、都銀13行・大手20行と呼ばれた時代がありました。

 

しかし1990年代のバブル崩壊に伴う不良債権問題が銀行経営を圧迫します。

 

この時、膨大な公的資金が投入されたことはこれを読む皆さんもご周知だと思います。

 

当時はこういった状況の中、都市銀行を中心に各大手行が収益力の向上を目指し、合従連衡が一気に進みます。

 

これが日本における『メガバンク』の始まりです。

メガバンクとは、分かりやすく
『メガバンク』を深堀する

『メガバンク』とは

 

実は『メガバンク』の定義等はありません。

 

しかし日本における『メガバンク』は大きく3つに分別されます。

 

では各々を見て行きましょう。

 

 

日本の『3メガバンク』

 

  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ
  • みずほフィナンシャルグループ
  • 三井住友フィナンシャルグループ

 

 

『大手銀行5グループ』と呼ばれる面々

 

  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ
  • みずほフィナンシャルグループ
  • 三井住友フィナンシャルグループ
  • りそなホールディングス
  • 三井住友トラスト・ホールディングス

 

 

『大手銀行7グループ』と呼ばれる面々

 

  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ
  • みずほフィナンシャルグループ
  • 三井住友フィナンシャルグループ
  • りそなホールディングス
  • 三井住友トラスト・ホールディングス
  • 新生銀行
  • あおぞら銀行

 

 

 

メガバンクとは、分かりやすく

『メガバンク』の歴史

 

日本における『メガバンク』の先駆けは、2000年4月の『みずほ銀行』の誕生に始まります。

 

国内初の『メガバンク』が誕生し、それ以降2001年までに『三井住友銀行』や『三菱東京銀行』、『UFJ銀行』の『メガバンク』が誕生します。

 

その後、『三菱東京銀行』と『UFJ銀行』の『メガバンク』同士の統合があり、現在は『三菱UFJフィナンシャル・グループ』、『みずほフィナンシャルグループ』、『三井住友フィナンシャルグループ』の3大金融グループ(3メガバンク)に集約されます。

 

 

 


日本の『メガバンク』は世界でも重要な位置づけ

 

日本の『メガバンク』はワールドワイドなシステムを構築し、世界的に重要な金融機関と称される『G-SIFIs(ジー・シフィーズ)』のリストへ含まれています。

※『G-SIFIs(ジー・シフィーズ)』とは、金融安定理事会(FSB)が世界的な金融システムの安定に欠かせないと認定した金融機関のリストの事。

 

ではもう少し、日本の『メガバンク』を各々深堀していきましょう。

 

 

 


『みずほフィナンシャルグループ』

 

『みずほフィナンシャルグループ』とは、銀行持株会社である『みずほフィナンシャルグループ』の傘下に入り、『みずほ銀行』、『みずほ信託銀行』、『みずほ証券』、『アセットマネジメントOne』、『みずほリース』を含む巨大な総合金融グループの事を指します。

 

 

『みずほフィナンシャルグループ』の歴史

 

・1968年:第一、富士、日本勧業
・1971年:第一勧業銀行(第一+日本勧業)、富士
・2002年:みずほ銀行(第一勧業+富士+日本興業銀行)

 

 

 


『三井住友フィナンシャルグループ/SMBC』

 

『SMBCグループ』とは、銀行持株会社の『三井住友フィナンシャルグループ』の傘下に入り、『三井住友銀行』、『SMBC信託銀行』、『SMBC日興証券』、『三井住友ファイナンス&リース』、『三井住友カード』、『SMBCコンシューマーファイナンス』などを含む巨大な総合金融グループの事を指します。

 

 

『三井住友フィナンシャルグループ/SMBC』の歴史

 

・1968年:住友、三井、神戸、太陽
・1973年:住友、三井、太陽神戸銀行(神戸+太陽)
・1990年:住友、太陽神戸三井銀行(三井+太陽神戸)
・1992年:住友、さくら銀(太陽神戸三井)
・2001年:三井住友銀行(さくら+住友)

 

 

 


『三菱UFJフィナンシャルグループ』

 

『三菱UFJフィナンシャル・グループ/MUFG』とは、銀行持株会社の『三菱UFJフィナンシャル・グループ』の傘下に入り、『三菱UFJ銀行』、『三菱UFJ信託銀行』、『三菱UFJモルガン・スタンレー証券』、『三菱UFJ国際投信』、『三菱UFJリース』、『三菱UFJニコス』などを含む巨大な総合金融グループの事を指します。

 

 

『三菱UFJフィナンシャルグループ』の歴史

 

・1968年:三菱、三和、東海、東京
・1996年:東京三菱銀行(三菱+東京)、三和、東海
・2002年:東京三菱、UFJ銀行(三和+東海)
・2006年:三菱東京UFJ銀行(東京三菱+UFJ)
・2018年:三菱UFJ銀行(三菱東京UFJ銀行)

 

 

 

メガバンクとは、分かりやすく
『メガバンク』の言葉の由来

世界の『メガバンク』

 

実は『メガバンク』という呼称を使うのは日本ぐらいで世界では使われておりません。

 

しかしアメリカやヨーロッパ、中国にも日本と同じような規模の『メガバンク』は存在します。

 

総資産が1兆ドル以上の巨大な銀行グループも在るのです。

 

 

アメリカの『メガバンク』に値する銀行

 

・JPモルガン・チェース(JP Morgan Chase)
・シティグループ(Citigroup)
・バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)
・ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)

 

 

ヨーロッパの『メガバンク』に値する銀行

 

・HSBC
・バークレイズ(Barclays)
・ドイツ銀行(Deutsche Bank)
・BNPパリバ(BNP Paribas)
・クレディ・アグリコル(Credit Agricole)
・サンタンデール銀行(Santander)

 

 

中国の『メガバンク』に値する銀行

 

・中国銀行
・中国工商銀行
・中国建設銀行
・中国農業銀行

 

 

 

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